【2024最新】高校物理の参考書・問題集おすすめランキング|東大生が人気書籍を紹介
「高校物理の参考書・問題集ってどれがおすすめ?」
「選び方のコツは?どのように活用すれば良い?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
高校物理は物理基礎と物理に分類でき、また力学や波動をはじめ、分野も多いので、適切な参考書・問題集を選ぶということが他教科よりも重要です。
実際、受験に成功する人は参考書選びも上手なので、後述の内容を参考に、ご自身にぴったりのテキストを見つけてください。
今回は東大生である筆者がおすすめする高校物理の参考書・問題集を数々紹介します。
参考書選びのコツや参考書の活用方なども解説するので参考にしてください。
高校物理のおすすめ参考書・問題集についてざっくり説明すると
- 自分のレベルに合ったものを選ぶべき
- 分野ごとに購入するのがおすすめ
- 教科書タイプと問題集タイプがどちらも必要
高校物理の参考書の正しい選び方
まずは高校物理の参考書の選び方について解説していきます。
レベルにあった教材を選ぶ
第一に自分の学力レベルに合った教材を選ぶということが肝心です。
高校物理のレベルわけ
高校物理は、まず「物理基礎」と「物理」に分類することができます。
さらに物理基礎は教科書レベルとセンターレベルに、物理は教科書レベルと受験レベルに分けることも可能です。
加えて物理の受験レベルは、志望大学によってさらに細分化することができます。
自分にあったレベルとは?
高校物理の参考書を選ぶ時は、自分の現状のレベルと目指すべきレベルの2点を考慮するべきです。
現状の学力で解ける問題のレベルやそれまでの学習内容などと、大学受験本番や学期・学年の終わりまでに到達したい水準を比較し、そのギャップを埋めるのに適切な教材を選択するのが良いでしょう。
そのギャップを一冊で埋められない場合は、複数の参考書を購入するのもおすすめです。
分野に応じて使い分ける
物理基礎のみを学習したい方や教科書の補助教材的に参考書を活用したい方なら、全分野を満遍なく解説しているテキストが1冊あれば十分でしょう。
一方で大学受験に向けて本格的に「物理」を勉強したい理系学生などは、以下のような分野ごとにそれぞれ教材を購入するのもおすすめです。
- 力学
- 波動
- 熱力学
- 電磁気学
- 原子物理
これら各分野の勉強では膨大な知識を学ぶので、全分野を詳しく解説しているテキストはかなり分厚く、持ち運びには不便です。分野ごとにテキストを持つ方が勉強は捗るでしょう。
ただし、分野同士は相互に連関し合っているので、他の分野のことが気になった時にすぐに調べられないというデメリットもあります。
しかし、理系の受験生にとってより実用的なのは各分野のテキストです。
参考書は第一に中身を重視して選ぶべきですが、受験勉強は長期戦になるので、モチベーションの保ちやすさを考えると持ち運びやすさなども重要だと言えます。
タイプによって使い分ける
高校物理の参考書は、以下2つのタイプに大きく分類することができます。
- 解説が載っている教科書タイプ
- 問題がメインの問題集タイプ
受験勉強ではインプットとアウトプットをバランスよく行う必要があるので、教科書タイプと問題集タイプはどちらも必要です。
物理は計算問題が多いので、実践的な問題演習はより重要だとも言えますが、問題演習に進む前提として、教科書タイプでの基本知識のインプットができていないといけません。
なお、物理は生物や化学よりも、問題を解く上での計算や情報処理の仕方に決まったパターンがあります。
そのため、まずは教科書タイプで理論や公式を学習し、それらの知識を適宜復習しながら、問題集タイプでたくさん問題を解き、決まった解法パターンに慣れていくのが良いでしょう。
物理基礎のおすすめ参考書・問題集
ここからは物理基礎の学習におすすめの参考書や問題集を解説していきます。
なお、物理基礎だけでなく物理も学習する予定があるなら、物理基礎単体の教材を買うのではなく、初めから物理基礎と物理がセットになったテキストを購入するのも良いでしょう。
改訂版 センター試験 物理基礎の点数が面白いほどとれる本
KADOKAWAの有名な『〜の点数が面白いほどとれる本』シリーズのうちの一冊です。
共通テスト対策の教材としてメジャーなので、特に共通テストの対策にはこれ一冊で十分でしょう。
センター試験の過去問を題材に、公式の適用方法や各問題の考え方・解き方などが説明されているので、試験に特化した学習をすることができます。
なお、生物基礎や化学基礎に関しては『大学入学共通テスト〜の点数が面白いほどとれる本』が出版されている一方、どういうわけか物理基礎に関しては共通テスト版がまだ出版されていません。
そのため、物理基礎の共通テスト対策は、こちらの『改訂版 センター試験〜』で代用してください。
実際の利用者の口コミは?
教科書を読まなくても公式と法則の成り立ちを理解できるように執筆されているため、初学者でも、なんとか苦労しながらでも読み進められ、そして、物理がわかるようになる良書です。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、本書を使えば公式や法則に関する教科書レベルの知識をしっかりと身に付けられるので、物理が苦手な人やこれから物理基礎の学習を始めるという人には良いでしょう。
共通テストに直結するような知識やテクニックが身につくので、短期間で物理基礎の勉強を仕上げたいという方にもおすすめです。
橋元の物理基礎をはじめからていねいに
東進の人気講師である橋元先生が執筆した参考書です。共通テストも念頭に置いた物理基礎の入門書として使えます。
物理基礎を攻略するために理解しておくべきことが、表題通り、基礎から丁寧に解説されているので、物理が苦手な人にも良いでしょう。
図やイラストも豊富に用いられているため、具体的なイメージを膨らませることができます。そのため、物理の知識がゼロの状態で読み始めても、すんなり理解できるでしょう。
実際の利用者の口コミは?
分かりやすく説明されていました
楽にできますamazon カスタマーレビューより
上記のように本書を「わかりやすい」と評価するレビューは多いです。
なお、本書は全部320ページある比較的厚めの参考書ですが、講義形式で明快な解説が載っているので、スラスラと読み進めることができるでしょう。
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
わかりやすさにこだわって書かれてた、物理基礎が苦手な多数の学生に救いの手を差し伸べてきたテキストです。
イラストが豊富に用いられており、解説にはキャラクターが登場するので、勉強が得意でない方にも良いでしょう。
なお、表紙のラノベ的(もしくは同人誌的)な絵に抵抗感を覚える方もいるはずですが、中身はいたって普通の参考書です。
実際の利用者の口コミは?
本書は300ページ前後といっても分かりやすいトーク形式の講義とイラストがかなり多いので短期間で読み切ることができます。実際私は高校物理の知識ほぼゼロからスタートし、この力学・熱力学編は1周目3週間で読み切りました。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、こちらも300ページ程度ある分厚めの参考書ですが、わかりやすさは申し分ないので、短期間でも読了できるはずです。
なお、この教材は「力学・熱力学編」「波動・原子編」「電磁気編」の3分冊になっているので、全て読了すればかなり物理基礎及び物理への理解を深められるでしょう。
共通テスト問題研究 物理/物理基礎
「赤本」と呼ばれるシリーズで、共通テスト対策の定番書です。
共通テストの過去問と合わせて、センター試験の過去問の中から、共通テスト対策に役立つ良問が厳選されているので、共通テスト対策の時期にはぜひ活用してみてください。
共通テスト仕様の思考力問題も十分に収録されているので、本書で演習をしておけば、共通テストには問題なく対応できるでしょう。
マークシートの解答用紙も付属しているので、直前期に本番形式でシミュレーションをするのにもおすすめです。
実際の利用者の口コミは?
センター試験過去問のうち、赤本と青本には試行調査問題が2017、2018年度の2年分とも収録されています。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、本書にはセンター試験の過去問に加えて、2回分の試行調査の問題も収録されているので、たくさん問題演習をこなしたい方にはお誂え向きです。
また「共通テスト対策講座」と題して、勉強法なども解説されているので、共通テスト対策にはおすすめです。
【教科書レベル】物理のおすすめ参考書・問題集
続いてはおすすめできる教科書レベルの物理の参考書・問題集を紹介していきます。
物理の難しい問題を解くには、基本的なことをどのように応用するかということが大事なので、教科書レベルを完璧に理解しておくことは重要です。
宇宙一わかりやすい高校物理
たとえ話やイラストを多用して、徹底的にわかりやすく高校物理を解説したシリーズです。『〜力学・波動』と『〜電磁気・熱・電子』の2冊があります。
左ページが解説で、右ページが全て図解という理解しやすい見開き構成になっているので、これから物理を学び始めるという方におすすめです。
また確認問題を収録した問題集も付属しているので、インプットだけでなく、アウトプットもできるので効率的だと言えます。
さらに各章末には「ハカセの宇宙一キビしいチェック」というチェック事項が掲載されており、理解度をその都度確認しながら勉強を進められるのも魅力的です。
チャック事項を見て十分に理解できていないところがあれば、その都度読み返して復習することで、確実に理解しながら読み進められます。
実際の利用者の口コミは?
図などの豊富で、見開きの各レイアウトが統一されていてわかりやすい、飽きない内容になってます。amazon カスタマーレビューより
本書にはイラストが多用されており、左に解説、右に図解という見開きのレイアウトがずっと続くので、上記の通り、かなりわかりやすいと言えるでしょう。
またわかりやすいということは、物理の学習を楽しめることにもつながるので、飽きることなくスラスラと読み進められるはずです。
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 4訂版
大学入試に頻出の問題に関する解法を解説した教科書です。物理の点数がなかなか伸びないという方などにおすすめできます。
一方で本書は解き方の解説に重きが置かれているため、全くの初心者にはおすすめできません。
初心者はまず他の教科書タイプで基本知識を身に付け、それから得点力を磨く目的で本書に進むのが良いでしょう。
実際の利用者の口コミは?
入試標準問題はほぼ完ぺきに解ける道具が与えらえていると考えていいとおもう。定着するまで10回でも20回でも繰り返すと効果的。amazon カスタマーレビューより
入試問題を徹底分析した上で執筆された本書は、大学入試の頻出問題をほぼ完璧に網羅しています。そのため、入試に向けて得点力の基礎を作るのには有用です。
また解法の解説だけでなく、「超重要頻出問題」も収録されているので、学んだ解法を試すこともできます。
基礎:物理のエッセンス
物理において最も重要な部分を感覚的に理解し、尚且つ入試問題を解く上での考え方も学べるシリーズです。
「力学・波動」と「熱・電磁気・原子」の2冊が出版されています。初学者でも理解できるように書かれており、基礎を身に付けるためにはぴったりの教材なので、2冊とも購入するのが良いでしょう。
なお、本書は完全なる基本書なので、これだけ大学入試レベルの応用問題に対応することはできません。
実際の利用者の口コミは?
受験期一番伸び悩んでいた物理を勉強するうえで重宝していたのがこのエッセンス。これを何周か問題を繰り返しとけばセンター8割は確実に届く。amazon カスタマーレビューより
本書はどちらかというと教科書タイプなので、問題数はそれほど多くありませんが、掲載されている例題やオリジナル問題は良質です。
入試問題を詳細に分析した上で作成されており、学習効果を最大限高められるように内容が工夫されているので、上記の通り、繰り返し解けばかなりの実力が身に付くでしょう。
【理系二次試験向け】難問・良問が多い物理の参考書・問題集
以下では理系の受験生におすすめできる難問や良問を数多く収録した参考書・問題集を紹介します。
良問の風
高校物理の全分野をカバーした問題集です。頻出かつ典型的な入試問題がテーマごとに再構成されています。
本書で一通り学習すれば、基本的な問題に加えて、中堅大学の入試問題も解けるようになるでしょう。
基本的な知識はすでに身に付けたものの、それをうまく応用する自信がないという方などにおすすめです。
実際の利用者の口コミは?
最初に公式が示してあり、それに関する問題が基本的な問題からやや応用を必要とする問題へと順に提示されています。ほとんどの問題が、各大学の入試問題を多少修正した問題となっています。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、本書は問題の難易度が段々上がっていくような構成になっているので、物理が得意でない人でも無理なく学習を進められるでしょう。
また収録されている問題の大半は、入試問題をベースに作られているので、出題傾向や問題形式に慣れるという意味でもおすすめです。
名問の森
入試問題の良問をさらに改良した「名問」が収録されているハイレベルな問題集のシリーズです。「力学・熱・波動I」と「波動II・電磁気・原子」の2冊が出版されています。
やや難しい問題から普通に難しい問題までが掲載されており、全て「王道」という感じの問題です。
東大や京大などの最難関大学を目指すなら本書だけでは物足りないでしょうが、それよりワンランク下の難関大学であれば、本書で学習するだけでも十分に太刀打ちできるでしょう。
実際の利用者の口コミは?
本書は、標準問題レベルから、「難問を出す難関大学」用の難問レベルが載っています。
2つの問題を融合させた問題もあります。amazon カスタマーレビューより
このテキストは難関大学レベルの問題集ですが、全部で4段階の難易度の問題が収録されており、標準的なレベルの問題も含まれています。
そのため、中堅大学から難関大学のレベルにステップアップしたいという受験生にはお誂え向きです。
実践 物理重要問題集 物理基礎・物理
進学校で用いられることが多い参考書です。標準レベルのA問題と難関私大・国公立二次試験レベルのB問題が収録されています。
A問題には教科書レベルの問題も含まれていますが、数としてはあまり多くありません。
基本的には応用問題が中心なので、基礎問題をある程度解けるようになってから活用するのが良いでしょう。
実際の利用者の口コミは?
本問題集の一番のよいところは入試問題に手を加えず(やむを得ない部分は除く)にそのまま掲載されているところです。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、この問題集は大学入試の過去問で構成されているので、色々な大学の入試問題を解くことができます。
中には東大や東工大なども問題も含まれているので、最難関大学・難関大学を目指す受験生にはおすすめです。
難問題の系統とその解き方
東大や京大の入試で出題されるような難しい問題の解法が学べる問題集のシリーズです。「力学・熱・波動」と「電磁気・原子」の2冊が出版されています。
公式などは全て載っているので、最難関大学を志望する受験生にはおすすめです。
ただし、癖のある問題も多く含まれており、物理が得意な学生でも全問正解するのは難しいということは理解しておきましょう。
全部の問題ができるようになれば良いですが、それはかなり難しいので、時間をかけすぎないように注意してください。
実際の利用者の口コミは?
例題などは素晴らしいです。
力学の例題は全部で32問。演習問題は全部で39問です。
熱力学の例題は全部で10問。演習問題は全部で16問です。
波動の例題は全部で19問。演習問題は全部で38問です。amazon カスタマーレビューより
このシリーズに収録されている例題及び演習問題の数は上記の通りです。問題の難易度を考えれば、問題数はかなり豊富だと言えます。
なお、新版は文字の大きさなどが読みやすいように改良されており、演習問題の解説が分冊になっているので、使い勝手も良いです。
新・物理入門 問題演習
微積分を使った解法が学べる問題集です。高校物理の範囲では、微積分を活用して問題を解くことはしませんが、東大や京大などを受験するなら、微積分を使った解法は役に立ちます。
特に予備校や塾で微積分を使って問題を解くことを習っている方は、問題演習用に活用すると良いでしょう。
一方で独学で微積分の使い方を習得するのは難易度が高すぎるので、予備校や塾に通っていないのであれば、無理に本書を活用する必要はありません。
実際の利用者の口コミは?
「物理入門」より、こちらの方が実践的です。
スーッと、微積に入っていけます。
記述問題の解答がきれいですね。
この本を徹底的にこなすと、かなり力が付くでしょうね。amazon カスタマーレビューより
本書は『新・物理入門』という教科書タイプの参考書に対応する問題集です。高校物理の全範囲をカバーした入試問題の過去問や創作問題が収録されています。
また上記のように記述演習を評価するレビューが多いので、記述問題を特訓したい方にも良いでしょう。
2024年度用 鉄緑会東大物理問題集
東大受験のための問題集です。東大受験を専門とした名門塾である鉄緑会が作成しています。
東大の入試問題を非常に丁寧にわかりやすく解説してくれるので、東大をはじめとする最難関大学の受験生には良いでしょう。
問題のレベルは上述した『難問題の系統とその解き方』と変わりませんが、試験時間の範囲内でハイレベルな問題を解くには、素早く情報を処理して解答する能力が必要になります。
その能力を身に付けるためには、解説がかなり詳しい本書での学習が有用です。
実際の利用者の口コミは?
各大問に1つずつ、参考問題が付けられていて、それが素晴らしい。よくある「過去問至上主義を貫いたはいいが、過去問から吸収するのではなく過去問を覚えることで終わる」ような残念な勉強を矯正してくれる。amazon カスタマーレビューより
上記の通り、本書には大問に加えて参考問題が収録されています。
そのため、大問の解き方を覚えることに終始するのではなく、その解き方を応用する練習もできるので、真に受験で活かせる実力が身に付けられるでしょう。
おすすめ参考書比較一覧
ここまで紹介してきた物理基礎・物理の参考書や問題集を、それぞれの価格とともに以下の比較表でおさらいしてみましょう。
物理基礎の参考書・問題集比較一覧
参考書名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
改訂版 センター試験 物理基礎の点数が面白いほどとれる本 | 1,188円 | 全範囲を解説・共通テスト対策におすすめ |
橋元の物理基礎をはじめからていねいに | 1,210円 | 全範囲を解説・基本的なことから丁寧に説明 |
漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 | 1,430円 | 「力学・熱力学編」「波動・原子編」「電磁気編」の3分冊 |
共通テスト問題研究 物理/物理基礎 | 1,210円 | 「赤本」と呼ばれる共通テスト向けの問題集 |
物理の参考書・問題集比較一覧
参考書名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
宇宙一わかりやすい高校物理 | 1,760円 | 「力学・波動」「電磁気・熱・電子」の2分冊・たとえ話やイラストが豊富 |
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 4訂版 | 1,430円 | 全範囲を解説・解法を学ぶための教科書 |
基礎:物理のエッセンス | 924円 | 「力学・波動」「熱・電磁気・原子」の2分冊・初学者にも理解しやすい |
良問の風 | 924円 | 全範囲をカバーした中級レベルの問題集 |
名問の森 | 1,100円 | 「力学・熱・波動I」「波動II・電磁気・原子」の2分冊・難しい王道の問題を収録 |
実践 物理重要問題集 物理基礎・物理 | 990円 | 全範囲をカバー・進学校でも使われる比較的ハイレベルな1冊 |
難問題の系統とその解き方 | 1,870円 | 「力学・熱・波動」と「電磁気・原子」の2分冊・最難関大学レベルの問題の解法を学べる |
新・物理入門 問題演習 | 1,540円 | 全範囲をカバー・微積分を用いた解き方を学べる |
2024年度用 鉄緑会東大物理問題集 | 5,170円 | 全範囲をカバー・東大入試問題の解き方を解説 |
東大生が受験生時代に使っていた問題集は?
ここでは物理選択で東大に合格した筆者と、同じく東大に入った筆者の友人が実際に使っていた参考書・問題集をご紹介します。
なお、2人とも学校では「リードα」と「実践 物理重要問題集 物理基礎・物理(重問)」が配られていたので、それらに加えて他の問題集を使っていた形になります。
理科二類に合格した筆者が使っていた問題集
私が実際に使っていた問題集は以下の5冊です。
- リードα(学校配布)
- 物理のエッセンス(力学・波動)
- 実践 物理重要問題集 物理基礎・物理
- 難問題の系統とその解き方
- 新・物理入門 問題演習
この中でも特に私が重宝していたのが「難問題の系統とその解き方」、いわゆる難系です。難系をしっかりとやり込むことで、早慶レベルの問題であれば安定して得点できる実力を身につけられると思います。
また、私は物理の中でも特に力学と電磁気学が得意で、さらに微積を使った解法も心得ていたので、東大二次試験で満点を取ることを目指して「新・物理入門 問題演習」も使っておりました。面白い問題が多く、解いていてとても楽しかったですが、受験のレベルを逸脱したものも多かったので手放しでおすすめはできません。
一方で波動は最後まで苦手意識が拭えなかったので、「物理のエッセンス」で必要最低限の実力だけ身につけていました。
過去問題集も忘れずに
上記以外に、赤本を使って東大物理の過去問も15年分ほど解きました。
ご存知の通り大学入試において過去問演習は非常に重要なので、問題を覚えてしまうくらいガッツリと取り組むことをおすすめします。
なお、次に紹介する筆者の友人は、私以上に熱心に過去問演習をしていたように思います。
理科一類に合格した友人が使っていた問題集
理科一類に合格した筆者の友人は、(筆者の記憶の限りでは)以下の問題集を使っていました。
- リードα(学校配布)
- 実践 物理重要問題集 物理基礎・物理
- 良問の風
- 名問の森
- 鉄緑会東大物理問題集
高2年生のうちは「良問の風」や「名門の森」を、受験生になってからは「鉄緑会東大物理問題集」を中心に演習していたはずです。
このうち、良問の風は目指す大学によらず多くの方におすすめできる問題集なので、これから本格的に物理対策を始めたいと考えている方は是非一度手にとってみてください。
参考書を有効活用する為のコツ
ここからは今回紹介した参考書を有効活用するために押さえておくべきポイントを紹介していきます。
テキストや問題集を1冊に絞ることにこだわらない
高校物理を効率よく勉強したいなら、複数の参考書を上手に使い分けるのがおすすめです。
冒頭でも解説した通り、物理の勉強は教科書タイプの教材で知識をインプットした上で、問題集タイプの教材を使って問題を解くことに慣れていくのが良いので、少なくとも教科書と問題集の2冊は必要になります。
また持ち運びやすさを考慮すると教科書は分野ごとに購入すべきですし、問題集は実力に応じてどんどんレベルアップさせていくべきです。
受験勉強でよく言われる「参考書は1冊に絞るべきだ」という言説は、物理に関しては当てはまりません。東大に合格した筆者の経験則では、東大合格者は3〜5冊の問題集をこなしていることが多いです。
加えて、受験で成功する人には参考書選びが上手な人が多いという印象もあります。
物理に関しては、効率性を考えて、その時々でふさわしい参考書・問題集を使っていくのが良いでしょう。
学校の参考書・問題集の活用法は?
高校では『リードα』などの問題集が配布されることが多いです。学校の問題集は基本的には有用ですが、自分のレベルに合わないということもあるでしょう。
その場合は今回紹介した参考書・問題集の中から、より自分にふさわしいという思うテキストを選んで使うのがおすすめです。
例えば、難しすぎると感じる場合は、教科書レベルの簡単なテキストを選びましょう。
また二次試験の対策には不十分であるという場合は、『名問の森』や『難問題の系統とその解き方』などのハイレベルな参考書・問題集を活用すべきです。
問題はたくさん解いて復習もする
大学入試における物理の得点力を効率よく高めるには問題演習が有用です。
そのため、教材としては問題集タイプの参考書がより重要なわけですが、問題集をただ解いただけでは十分に力はつきません。
順調に得点力を伸ばしていくには、問題を解きっぱなしにするのではなく、しっかりと復習を行う必要があります。
具体的には間違いの原因を究明し、正解した問題に関しても、解法や考え方が完璧であったかを確認すべきです。
そうした復習を十分に行うためには、問題集の解答・解説だけでなく、教科書タイプの参考書もフル活用するのが良いでしょう。
映像授業も有効活用しよう
特に物理があまり得意でない方や短期間で基礎を固めたいというような方には、スタディサプリなどの映像授業を活用するのがおすすめです。
参考書や問題集を使って自力で理解するのは難しいことでも、プロ講師のわかりやすい解説を聞けば、すんなり理解できるということも多いので、映像授業を上手に活用すれば、勉強は格段に捗るでしょう。
スタディサプリは昨今、学校への導入も進んでいるため、サービスや教材の信頼度の高さは申し分ありません。
スタディサプリでは7日間の無料体験を行っていますので、興味のある方は以下のボタンより申し込んでみる事をおすすめします。
スタディサプリの高校・大学受験講座の評判について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
高校物理のおすすめ参考書・問題集まとめ
高校物理のおすすめ参考書・問題集まとめ
- 複数の参考書・問題集を上手に使い分けるべき
- 問題演習の復習は入念に
- 過去問演習も非常に重要
東大生である筆者がおすすめする高校物理の参考書や問題集を紹介しました。
第一に参考書は自分の学力レベルに合わせて選ぶのがおすすめです。
また物理に関しては複数の参考書や問題集を上手に使い分けるのが良いでしょう。分野ごとに教科書を購入したり、問題集のレベルを徐々に上げていくなどするのが有意義です。
なお、テキストを読んでもなかなか理解できないという場合は、スタディサプリの映像授業を活用しましょう。プロ講師の解説を聞けば、理解も捗るはずです。
以上を参考に、ご自身にぴったりの参考書・問題集を探してみてください