指定校推薦で落ちたらどうする?不合格の理由から落ちた後にすべきことまで徹底解説!

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指定校推薦を受けようと思っているけど、どんな対策をすれば良いの?

指定校推薦で落ちてしまった場合はどうするの?

このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか?指定校推薦は必ず合格が保障されているものではありません。その為、不合格となってしまう場合も少なからず出てきてしまうのです。

今回は、「指定校推薦で不合格になってしまった場合にどうすれば良いか」について、不合格になる理由に触れながら詳しく解説します。

この記事を読めば、指定校推薦について、その実態や不合格の場合の行動について分かります。

また、指定校推薦に向けた対策についてもまとめていますので、指定校推薦を受けようと考えている方は参考にしてください。

指定校推薦についてざっくり説明すると

  • 指定校推薦とは推薦入試の一種であり、不合格の可能性もある
  • 指定校推薦での不合格が増加傾向にある
  • 通常の入試同様、しっかりと対策を行う必要がある

指定校推薦に関する基本的な情報

スマホとパソコン

指定校推薦とは、学校で一定の成績を認められている場合に受験可能であり、通常の入試よりも早い6月~8月ごろに各学校で募集が行われます。

ここでは、指定校推薦について、出願条件などについて詳しく解説していきますので、入試を控えている人は一度ご確認ください。

そもそも指定校推薦って何?

指定校推薦とは推薦入試の一種です。

大学が優秀だと定めた指定校に対して推薦状を提供し、その学校に在籍している生徒のみが出願することができます。

大学側は、これまでの進学実績に応じて指定する高校を選びます。

そのため、いくら成績が良くても、自分が在籍している高校に対して大学側から指定校推薦が来ていなければ、出願することが出来ません。

高校では、今後の推薦のためにも優秀な生徒を大学へ排出する必要があります。また、募集枠にも限りがあり、1~3人程度の場合が多いでしょう。

そこで、校内では選抜を行い、成績などの出願基準をクリアした優秀な生徒が出願資格を獲得することが出来るようになっています。

校内での審査としては、

  • 校内選考
  • 高校入試
  • 中学入試
  • 評定
  • 資格

などが判断材料となっています。

高校からの推薦状を獲得することができれば、あとは入試に向けての対策をしっかりと行うことが重要です。

学校のホームページなどで、入試の形式を事前に確認しておきましょう。

指定校推薦での合格率・倍率とは?

指定校推薦における最大の難関は校内選考に合格することです。

指定校推薦の倍率はほぼ1倍であり、特別な事例を除けば不合格になることはほとんどありません。それは、優秀な高校内で、厳しい審査を通過した、優秀な生徒であると考えられるからです。

一方で、私立医学部の指定校推薦などは、指定校推薦といえども倍率が高い場合があります。

指定校推薦では、「試験がないから落ちることはない」というように思われがちですが、見方を変えれば校内選考もすでに指定校推薦の合否に含まれています。言いかえると、校内選考に不合格の場合は、指定校推薦不合格というようにとらえることも出来るのです。

指定校推薦を受けるための条件

指定校推薦に出願するためには、各大学が定めている評定平均値を満たさなければなりません。

大学により評定平均の基準は異なりますが、5段階評価で4以上を取っていればほとんどの場合は出願可能でしょう。

難関校などの上位校を目指す場合は、5を取らないと基本的に出願基準には届きません。

評定平均値を高くするためには、高校1年生のころからの意識が重要です。積極的意に授業に臨み、成績を保ちましょう。

評定平均値の計算方法

評定平均値の計算方法について紹介します。

評定平均値は、高校3年間で履修した各科目の評定を全て合計し、科目数で割った数値のことです。

そのとき、小数点第二位は四捨五入し、小数点第一位までを数値とします。10段階評価の場合、5段階評価への変換の仕方は学校によって異なりますので注意してください。

推薦入試の大まかな流れ

指定校推薦の大まかな流れは次の通りです。

  1. 高校で募集を開始

  2. 校内選抜

  3. 出願

  4. 指定校推薦入試

  5. 合格発表

6月~8月ごろに各学校にて指定校推薦の募集が始まります。その後、10月ごろにかけて校内選抜が行われます。選抜に選ばれた生徒は10月~11月ごろに各大学に出願、その後入試という流れが一般的です。

細かな流れや順序などは大学により異なる場合がございます。募集要項や学校のホームページを事前によく確認しておいてください。

指定校推薦の利点・欠点

指定校推薦のメリットとデメリットについてまとめていきます。

指定校推薦の利点

まず、指定校推薦のメリットについてです。

  • 校内選抜に選ばれた場合、ほぼ合格が決まる
  • 募集・入試・合否結果が一般入試よりも早い時期に行われる
  • 多くの場合、面接や小論文が中心の試験であり、学力試験が課される場合は少ない

指定校推薦の欠点

次に、指定校推薦のデメリットについてです。

  • 多くの場合、合格後に入学を確約されている(合格した場合に他の大学に出願をすることができなくなる)
  • 大学入学後も、学校代表の生徒としてのふるまいが期待される
  • 厳しい校内選抜を勝ち抜かなければ出願資格を得ることができない

指定校推薦向きの生徒とは

指定校推薦に向いている生徒として、まず一番に挙げられるのは、高校の成績が良い生徒です。

また、学業の成績以外にも、指定校推薦に向いていると判断できる材料があります。

例としては次の通りです。

  • スポーツ活動や文化活動に励み、優秀な実績を獲得している生徒
  • 自分の高校が出願可能な大学の中に、自分がどうしても行きたい大学がある生徒
  • できるだけ早い時期に大学の合格を決めてしまいたい生徒

指定校推薦で落ちる事例は増加している

教室

指定校の利用者が多い高校で、一見すると問題がなさそうな生徒が不合格になるパターンが一部の地元大学などで散見されているように、指定校推薦で不合格になる例が近年増加しています。

定員厳格化による受験生増加も一因に

文科省による大手私大への入学定員抑制(厳格化)から大手私大の難化により、現役進学を希望する受験生が増加したことが一つの理由として挙げられます。

また、受験生の増加は、滑り止めとして受験することが多い中小規模の私大にも影響し、入りやすい大学が減少傾向にあります。

そのように一般入試の難化の影響を避けたい受験生が、早期進路決定のため、指定校推薦を利用するパターンが非常に多くなっているのです。

指定校枠に予想を超える応募

指定校推薦は、地元の中小大学への進学が多い高校においてスタンダードな進路選択となっています。

一方で、大学側にも「年内に入学者が確保できる」という点でメリットがあるため、中小規模の私大では積極的に指定校推薦を活用しています。そのため、指定校推薦枠を多めに出す大学がたくさんありました。

しかし、予想を超える応募が募り、大学によっては一部の受験生に対して不合格を出さざるを得ないという状況が起こってしまったのです。

近頃は指定校推薦を見直す大学が増えている

前述したように、一般入試の難化に伴い、指定校推薦で早期合格を勝ち取ろうと考える受験生が増えました。

そして定員数を大きく上回った受験生は、指定校推薦でも不合格を出さなくてはならない状況に変化しました。

そういった背景により、指定校推薦枠を大幅に超える出願数を減らすため、指定校推薦を見直す大学が増えてきています。

必ずは受からない!

  • 一般入試の難化に伴い、指定校推薦の出願数が急増
  • 予想を超える出願に対応しきれない大学側が指定校推薦を見直す

このような背景により、指定校推薦も今までと比べて出願が難しい状況になってしまいました。

「指定校推薦は必ず合格する」という保障はありません。大学側も定員枠の関係で不合格を出さざるを得ない状況が生まれてきてしまっているのです。

準備をした受験生は取るべき

指定校推薦だからと、何も準備をしなくてもいいわけではありません。また、大学側は、そういった生徒と、合格にふさわしい受験生とを見極める必要があります。

準備をしていない受験生はともかく、入試に備え、万全の準備をしてきた受験生を大学側の都合で不合格にするべきではないのです。

大学入試においては、大きな変化である「大学入学共通テスト」がスタートするなど、まだまだ入試に関して混乱は続いていくでしょう。

校内選抜に通ったからと気を抜かず、受験する大学については事前にしっかりとした調べをしておきましょう。

指定校推薦で落ちる理由の例

はてな

指定校推薦でも不合格になる可能性はあるとお伝えしました。ここでは、具体的にどのような理由で不合格になるのか、「落ちる理由」の例についてまとめていきます。

医学・歯学部の指定校推薦を受けた

医学・歯学部の指定校推薦を受けた場合、定員数に関係なく不合格になることがあります。

医学・歯学部に入学する人の多くは、人間の命を預かるようなとても責任重大な職業に就きます。

そのため、面接での受け答えが他の学部よりも重要視されているのです。面接において、医療に携わるものとしてふさわしくないと判断された場合は、不合格になるでしょう。

例として、2019年度の聖マリアンナ医科大学・獨協医科大学の合格率を挙げてみます。

どちらの合格率も30%前後という結果であり、指定校推薦と言えども、非常に狭き門なのです。

犯罪を犯した

犯罪を犯した場合、不合格になる可能性は非常に高いです。

そもそも、犯罪を犯すと、場合によっては退学処分となり、高校卒業資格すらも失う可能性があります。そうなると、指定校推薦の合格を取り消されると考えていた方が良いでしょう。

また、その学校に対して、来年度からの指定校推薦枠がなくなる可能性が高いです。そうなると来年度から大学入試を行っていく後輩たち・そして学校にも迷惑が掛かります。

そのことを念頭に置き、たとえ合格したとしても誠実に学校生活を送るようにしてください。

入学手続きをしなかった

入学手続きをしなかった場合、合格は取り消されます。

入学手続きを行わない=その大学への入学意思がない」とみなされてしまいます。

合格を受けた後は、期限までに確実に入学手続きを行うように気をつけましょう。

高校で留年した

高校で留年した場合、合格を取り消されます。

前提として、日本における大学入試受験の条件は、「高校を卒業すること(卒業する見込みがあること)」です。

そのため、留年してしまった場合、合否以前に受験資格を得ることができないのです。

指定校推薦を受けたい場合は不祥事や成績不振などで卒業できなくなることの無いように気をつけましょう。

学校内・外で問題を起こした

学校内・学校外で問題を起こした場合、不合格や合格取り消しになる可能性が高いです。

例えば

  • 喧嘩をして怪我をさせた/警察沙汰になった
  • お酒を飲んだことがバレた
  • バイト禁止などの校則を破った
  • テストで不正行為を働いた
  • SNSで不適切な発言をした

などが挙げられます。

最悪の場合、退学処分や停学処分などにより高校を卒業することができなくなってしまいます。

その場合、受験資格すら失ってしまうので、気をつけましょう。

指定校推薦を受ける場合は、「学校の代表者」である意識をしっかりと持ち、それに相応しい立ち振る舞いをするようにしましょう。

定期テストで悪い点数を取った

定期テストであまりにも悪い点数を取ってしまった場合、合否の結果に響いてきます。

校内選抜では、評定平均値をもとに優秀な生徒を選抜します。選抜に選ばれた後に定期テストで赤点を取ってしまった場合などは、学校側から合格取り消しの判断を下される場合があります。

指定校推薦をうける生徒は「学校の代表者」ですので、選抜に選ばれた後も気を抜かず、代表者として勉学に励み、成績を保つ必要があるのです。

試験に遅刻をした

やむを得ない事情を除き、面接などの試験当日に遅刻もしくは欠席をしてしまった場合、不合格になってしまいます。

指定校推薦は、大学側と高校側の信頼によって成り立っている試験です。

そのため、「学校の代表者」である受験生が入試に備えた準備や基本的な心構えができていないと、その信頼を裏切ってしまうことになるのです。

今後の指定校推薦枠にも響いてしまう恐れがあるので、試験当日には余裕を持った行動を心がけましょう。

面接が悪すぎた

面接の印象や受け答えが悪い場合、不合格になる可能性があります。

具体的には、面接官とのコミュニケーションが取れない・志望動機が支離滅裂・質問に対して的外れな回答を答えるなどです。

本番は自分で考えている以上に緊張してしまいます。事前に質問に対してどう答えるか、どのように入退室をするかなどイメージトレーニングを重ね、入試対策をしておきましょう。

志望理由を適切な長さで伝える

志望理由については、適切な長さで回答しましょう。

長すぎても短すぎてもあまり印象が良くありません。

特に指定がなく、「適切な長さ」がイメージできない場合は、だいたい1~2分程度を目安に考えておくと良いでしょう。

なぜこの大学である必要があるか

「なぜこの大学でなければいけないのか」理由を明確に応えられるようにしておきましょう。

志望大学のカリキュラムや教員、特色などをホームページやパンフレットで事前にリサーチし、「その大学でしかできないこと」を見つけ、本番で話せるように練習しておきましょう。

今興味を持っていることをアピール

今何に興味があるのか面接でアピールしましょう。

現在進行形で努力していること・興味を持っていることを具体的に示した上で、大学入学後にやりたいことをアピールします。その流れを作ることで、話に具体性が増します。

面接において、過去から未来までの主張が一貫していること・目標を持っていることが大切なのです。

自分の経験を取り入れて伝える

自分の経験を取り入れて話すようにしましょう。

面接では、具体的かつ簡潔に解答すると好印象につながります。

抽象的な話よりも具体的な話ができるように心がけましょう。

例えば、数値・人の名前・実際に合ったエピソード・・・などです。

指定校推薦に対する対策・試験内容

生徒

指定校推薦に合格するための対策・試験内容などについてまとめていきます。

校内選抜で落ちないために

校内選抜では、学校での成績はもちろん、評定平均値、普段の生活態度や授業態度などを総合的に判断して選抜が行われます

そのため、勉学に励む以外にも、部活動やボランティア活動に積極的に取り組んでいる方が選ばれやすくなっています。

何度も言いますが、指定校推薦は「学校の代表」です。

「勉強だけできて他は何もできません。」よりも文武両道で献身的な性格をしている生徒の方が代表者として選ばれやすいのです。

指定校推薦で落ちることはほぼない!でも・・・

指定校推薦における難所である校内選抜を通過すれば、ほぼ合格確実です。

しかし、受験資格を得たからといって満足してはいけません。

先ほどの見出しでも述べたように、指定校推薦でも不合格になる可能性はあるため、「落ちるかもしれない」という意識を持ち、必死に入試対策を行いましょう。

指定校推薦枠が定員を超えたとき、大学側は受験生を選別します。そのとき、対策を行ってきた生徒とそうでない生徒のどちらを選ぶかは明白ですよね。

「もう少し一生懸命取り組んでいれば良かった」と後から後悔しても遅いのです。本気で対策を行いましょう。

小論文について

指定校推薦の試験内容についてまとめていきます。

多くの指定校推薦入試で実施されている試験内容の一つとして小論文があります。

小論文対策としては、実際にテーマを決めて練習し、多くの人に自分の小論文をよんでもらうと良いでしょう。

家族や先生、塾の先生、特に国語を担当している先生に読んでもらうと添削指導を行ってくれるのでおすすめです。

小論文は作文とは異なります。参考書やテーマ集などを利用して練習を行いましょう。様々なテーマに対応できるように、知識を収集することも大切です。

小論文では、問われていることに対して、的外れなことを書いたり、不自然な文章をつかっていたりしない限りは不合格になる可能性は低いでしょう。

小論文対策としておすすめな参考書を2冊紹介しますで、少しでも合格率を上げたいと考えている受験生の人は参考にしてください。

参考書名 著者名 価格 特徴
小論文を学ぶ-知識の構築のために 長尾 達也 1,320円 小論文に必要な知識・構造が学べる演習問題により小論文対策を図る
MD現代文・小論文(MDシリーズ) 有坂 誠人 他 1,980円 受験に必要な最低限の知識を厳選・収録した受験辞典

指定校推薦の小論対策についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。

面接について

小論文と同様に実施されている試験内容は面接です。

指定校推薦入試ではほぼ面接が含まれていると考えられます。また、指定校推薦で不合格の判断をされる原因として一番多いのはこの面接なのです。

面接での印象を良くするためにも身だしなみはしっかりと整えておきましょう。

また、

  • 志望動機
  • その大学でなければならない理由
  • 興味を持っていること
  • 短所・長所

など、頻出の質問に対しスムーズに受け答えができるように練習をしておきましょう。

清潔な身なり・ハキハキとした答え方・面接官とのコミュニケーション・具体的かつ簡潔な回答

この点に注意しておけば、特に心配する必要はありません。

小テストについて

試験内容に、小テストなどの筆記試験を導入している大学もあります。

「指定校推薦だから、テストの結果はあまり関係ない」という考え方は捨てましょう。

高校の推薦があっても、本番のテストであまりにも悪い点数をとってしまうと合否結果に影響する可能性があります。

過去の入試問題で傾向を掴み、必ず演習をして本番に臨みましょう。

一般入試でも指定校推薦でも、その大学に合格したいと思うのであれば、本気で対策をし、入試当日を迎えることが重要です。

指定校推薦に落ちた場合の対策

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校内選抜で選ばれたら、指定校推薦の合格率はほぼ100%ですが、前述したように、不合格になる可能性も0ではありません。

ここでは、指定校推薦で落ちてしまった場合の対策について解説します。

指定校推薦で落ちた学校に一般入試で受かる?

合格率の高い指定校推薦で落ちてしまった場合、精神的に落ち込む人がほとんどです。「別の入試でもまた落ちてしまうかもしれない・・・」という考えがなかなか払拭できません。

そのため、その気持ちのまま一般入試を受けづらいと考える人が非常に多いです。

しかし、心からその大学への進学を望むのであれば、諦めるという選択肢はなくしましょう。

「なぜ不合格になったのか」について徹底的に振り返り、原因について探ります。そのとき、担任の先生や受験に携わってくれた先生方から意見やアドバイスをもらうことが重要です。

そうすることで視野が広がり、次のアクションに必要なことを知ることができるでしょう。ここで注意してほしいことは、「時間は止まらない」ということです。

一般入試を受けるかどうか悩んでいる間も刻一刻と時間は進みます。決定してから受験勉強を始めるとスタートがかなり遅れてしまうので、悩んでいる段階から次を想定した受験勉強を始めていきましょう。

指定校推薦不合格時の過ごしかた

入試結果が不合格の場合、立ち直るまでかなりの時間を要します。これは受験生なら誰にでも当てはまることです。

しかし、受験においては、受験生としていかに早く次への切り替えをするかということも重要となってきます。

本番の試験でもそうですが、特に校内選抜に落ちた場合、一度自分のことや周りのことを冷静に振り返って考えてみると良いでしょう。

指定校推薦合格のために勉強に集中しすぎて、今まで見えていなかったことがあるかもしれません。

どのように大学を受けるか

指定校推薦の受験資格を手に入れた場合、筆記試験への対策などの勉強をストップしてしまう生徒がいます。

そうなると指定校推薦に落ちた場合、大打撃を食らってしまうでしょう。

そういった人たちは、筆記試験での受験は避けた方が無難です。理由としては、一般入試で志望校の合格を勝ち取ることが難しく、数ランクも下の大学に行くことになってしまう可能性が高いからです。

指定校推薦に落ちた場合は、筆記試験を使わずに受験できる総合型選抜(AO入試)がおすすめです。

指定校推薦に落ちた原因を探り、改善に努めましょう。

総合型選抜(AO入試)を狙おう

総合型選抜(AO入試)では、筆記試験では判別することのできない学生の魅力を見つけ出して合否が決定します。

万が一指定校推薦に落ちた場合は、数ランク落として筆記試験の大学に挑むよりもAO入試で進学を目指す方が良いでしょう。

指定校推薦に落ちた原因について明確にし、早急に対策を練りましょう。一人で対策を行うのが不安な場合は、AO入試専門の塾や、AO入試に対応している通信教育の利用がおすすめです。

合格した後・入学後の過ごしかた

カレンダー

指定校推薦の入試は一般の入試よりも早い時期に行われます。また、合格率が高いという理由からも、合格後や入学後のことを考える余裕があります。

ここでは、合格した後・入学後の過ごし方についてまとめていきますので、是非参考にしてください。

指定校推薦は入学後についていけない?

どんなケースでも共通して言えることではないですが、一般的には指定校推薦で入学した人よりも一般試験で入学した人の方が学力が高い傾向があります。

大学側が求める学力レベルで入学したのではなく、高校側が優秀だと思う生徒を選抜して入学したのですから、一般試験との学力の差や能力の差が生じるのも不思議ではありません。

自分は「推薦で入学した」という意識を忘れずに、コツコツ勉学に励みましょう。

指定校推薦だと将来的にも不利なの?

「就活において指定校推薦は不利になる」という話をよく聞きますが、あながち間違いではありません。

企業によっては、「内部進学が嫌い」「指定校推薦はとらない」というような考え方をする企業が0ではないのです。

指定校推薦の合格率は非常に高く、出願すればほぼ確実に合格するため、就活の際にリスクを背負ってしまう可能性もあるのです。

だからといって、就活が絶望的だというわけではありません。自分の持っている資格や能力が企業に認められれば、大学に関して気にしないことも多いのです。

「少し困難かもしれない」ということは念頭において、大学在学中から積極的に資格を取得するなどして自分を磨きましょう。

高校生学年別の計画立ての方法

リスト

最後に、計画立ての方法について学年別にまとめていきます。

受験勉強の計画法・受験生として何が大切か

受験生として大切なことは、「受験生としての自覚を持つこと」です。

受験生の自覚を持つことで、勉強の取り組み方への意識が異なってきます。自覚を持ち、意欲的に学び、正しいスタートダッシュを切りましょう。

計画を立てるときは、「合格を狙う上で必要なこと」を具体的に考え、対策を立てて実行に移しましょう。

自分自身が受験勉強を進めていく上で、何が重要なのかを把握することで、効率的に勉強を進めることができます。

高1・高2が受験勉強を開始する時期・やり方

まずは自分の志望校合格に必要な学力と、自分の現在の学力を比較しましょう。自分の力を把握し、弱点に向き合うことが重要です。

比較できれば、その学力に到達するまでに必要な日数を逆算し、計画を立てていきます。

部活動や委員会活動などに力を入れたい人は「どのように両立させていくか」「本格的に勉強にシフトするのはいつか」などについて考えておきましょう。

なるべく早い段階で対策を考えて実行に移すことが大切なのです。

指定校推薦についてまとめ

指定校推薦についてまとめ

  • 指定校推薦の合格率はほぼ100%に近いが、出願者数の増加により不合格になる可能性もある
  • 指定校推薦に落ちた場合は、一般入試よりも総合型選抜(AO入試)の方がおすすめ
  • 合格するためには本気で対策を行い、試験に臨む
  • 入学後も「学校の代表者」としてのふるまいを意識し、人一倍勉学に励むべし

今回は、指定校推薦の合格率や不合格の場合の対応、入試対策についてまとめました。

指定校推薦で出願権利を得られるのは「学校の代表者」としてふさわしい優秀な生徒と判断された人だけです。

校内選抜を通った際は、自信を持って入試に挑んでください。

また、指定校推薦も一般入試と同様に落ちる可能性はあるということを十分理解し、対策を行いましょう。