スマイルゼミのタブレットはAndroid化できるの？初期化や退会後の流れも解説

画像出典：スマイルゼミ公式HP

スマイルゼミとはタブレットを用いた通信教育のサービスです。専用タブレットに毎月配信される教材を使って、学校内容の勉強やより発展的な学習が可能です。

スマイルゼミには幼児コース・小学生コース・中学生コースの3つがあります。講座費用はどれも平均的ですが、キャンペーンを利用してお得に利用することもできます。

幼児コースは、年中コースと年長コースというシンプルな内容です。小学生と中学生に関しては各学年の教材が用意されており、小学生コースには標準クラスと発展クラスがあります。

また中学生コースにも発展的な学習が可能な特進クラスが存在します。さらに全てのコースにプラスできるオプションとして、英語プレミアムを利用することも可能です。

スマイルゼミの教材は効率的な学習を追求したシンプルな作りですが、スターアプリなど子供が楽しめるような工夫もなされています。

加えてタブレット学習特有のデメリットに関しても、長年の経験を活かして改善に取り組んでいます。例えば「みまもるネット」という保護者専用のWebサイトでは、スマホから子供の学習状況を把握することが可能です。

タブレット学習では子供の学習の様子がわかりにくいというデメリットがありますが、スマイルゼミではその心配はありません。

画像出典：スマイルゼミ公式HP

かつてはスマイルゼミのタブレットを改造する方法などを書いた非公式のネット記事が散見されていました。

しかし現在ではスマイゼミ公式がタブレットをAndroid化する方法を公開しています。そのため、独自に改造するのではなく公式の方法に従うようにしましょう。

タブレットのスペック

スマイルゼミではスマイルタブレット3Rという端末を利用していますが、そのスペックは以下の通りです。

スマイルゼミのタブレットの費用は？

スマイルゼミでは、ジャストシステムというソフトウェア開発を行う会社が製造する高機能のタブレットを採用しています。そのタブレット代金は39,800円(税込43,780円)です。

ちなみに進研ゼミのチャレンジタッチというサービスでも、専用の学習用タブレットを用います。チャレンジタッチのタブレット代金は定価19,800円(税込）です。

値段に明らかな違いがあることから分かるように、スマイルゼミのタブレットの方が高性能であると言われることが多いです。

割引特典の存在

上記の通りスマイルゼミのタブレット代金は39,800円(税込43,780円)ですが、入会時に支払うのは9,980円(税込10,978円)だけになります。また一括ではなく980円×12回(税込1,078円）の分割払いも可能です。

その後1年間利用を続ければ、残りの代金を支払う必要はありません。一年未満に退会した場合のみ、追加料金を支払う必要があります。

スマイルゼミのタブレットをAndroid化する場合は以下の内容に注意しましょう。

全データの消去

スマイルゼミのタブレットをAndroid化するとスマイルゼミに関する全てのデータが消去されます。

またタブレットからスマイルゼミの機能がなくなるため、一旦Android化を行うとその後は講座を受講することができません。

つまりもう一度スマイルゼミを利用したくなった場合、新たにタブレットを購入する必要があるということです。

サポート対象外となる

Android化したタブレットはサポート対象外です。スマイルゼミを消去した後は、故障してもジャストシステムのサポートは一切受けられません。

スマイルゼミの安心サポート

ちなみにスマイルゼミには、「タブレットあんしんサポート」というサービスがあります。

年間3,600円を支払えば、落としたり壊したりしてタブレットを使用不能にした場合に、6,000円で修理交換ができるというものです。

ちなみにサポート未加入の場合、タブレットを新しく購入するには39,800円が必要となります。

契約期間には要注意

タブレットをAndroid化するには、スマイルゼミの退会が必要です。退会時期によっては追加のタブレット代金を支払う必要があるため注意しましょう。

ちなみにタブレット代金は、6ヶ月未満の退会なら29,820円（税込 32,802円）、6ヶ月以上・12ヶ月未満の退会なら6,980円（税込 7,678円）です。

特に6ヶ月未満の退会には高額の追加料金がかかるため、契約期間はよく確認しましょう。

契約期間の詳細については、スマイルゼミの公式サイトにてご確認ください。

スマイルゼミの改造方法などの情報がネット上をにぎわせた時期もありましたが、ここでは公式の情報を元にAndroid化の方法をお伝えします。

スマイルゼミのタブレットをAndroid化するには、まずスマイルゼミを退会する必要があります。退会手続きは基本的に電話のみで可能です。

退会が完了したら一度タブレットの「スマイルゼミ バージョン情報」から契約状態を確認してみましょう。契約状態が「未契約」でないとAndroid化を行うことはできません。

受講中の学年によって異なる

中学生コースのタブレットは、契約中に「Androidモード」に切り替えることが可能です。

問題を解くことで貯めたポイントが時間に換算され、その分利用することができます。

なお、小学生コースではこのような契約期間中のAndroid化はできません。

このように受講中の学年によってAndroid化できるかは異なるので注意が必要です。

退会・解約後には初期化が必要？（小学生の場合）

スマイルゼミのタブレットをAndroid化するには、端末で「スマイルゼミの消去」を行い、タブレットを初期化する必要があります。

「スマイルゼミの消去」は以下のような手順で行いましょう。

• 画面右上の「せってい」から「端末情報」に進む

• 「タブレットのメンテナンス」で「起動する（長押し）」を選択

• 「削除したいデータを選択してください。」と表示されるので「スマイルゼミの消去」を選ぶ

• 「次へ」を2回クリックして完了

初期化を行えば、タブレット上でスマイルゼミを利用することはできなくなるため、注意が必要です。

スマイルゼミを消去した後は、Androidの初期設定を行えば通常のタブレットとして利用できるようになります。

Android化した後のタブレットには以下のような活用方法があります。

動画配信サービスなどを大画面で鑑賞

Android化すれば、iPadなどの一般的なタブレットと同じよう使えます。

スマイルゼミのタブレット画面はB5ノートほどのサイズなので、スマートフォンよりは格段に大きいです。そのため、AmazonプライムやNetflixなどを利用して、大画面で映画などを楽しむのも良いでしょう。

ちなみにスマイルゼミのタブレットは普通のiPadよりも大きいため、迫力のある動画を楽しむことができます。

電子書籍を読む

Kindleなどを利用して電子書籍を読むことももちろん可能です。Kindleにはたくさんの書籍があるため、引き続き子供に持たせることで教養を身に付けさせることもできます。

電子書籍の参考書や問題集をダウンロードすれば、補助教材として活用することも可能です。

また大画面で漫画やライトノベルを楽しむのも良いでしょう。

学習系アプリなどで学習

Androidではゲーム系のアプリに加え、学習系のアプリも多数存在します。それらの学習アプリを使えば、スマイルゼミの退会後も子供の勉強に役立てることが可能です。

英単語や漢字・計算ドリルなどの学習アプリをインストールすれば、スキマ時間を使って勉強ができるため、効率の良い学力アップが可能です。

また国語辞典などの辞書アプリも便利なので、インストールしておくと良いでしょう。

子供のお絵かき・イラスト作成にも

お絵かきアプリをダウンロードして、タブレットで絵画やイラスト作成を楽しむこともできます。

スマイルゼミのタブレット画面はB5ノートほどのサイズがあるため、手をついて絵を描くことが可能です。またスマイルゼミのデジタイザーペンはなめらかな描き心地が評判で、紙と同じような感覚で描くことができます。

スマホ画面では不自由なお絵かきアプリも、大画面のタブレットなら伸び伸びと楽しむことが可能です。お絵かきアプリを利用して、子供の芸術的なセンスを磨くのも良いでしょう。

他の習い事でも活躍

現代では様々な習い事がオンライン化しており、タブレットやパソコンを使って自宅で通信教育を受けることが可能です。

例えば、タブレットを使って英会話の授業を行うサービスも存在します。それらのサービスにAndroid化したタブレットを利用すれば、スマイルゼミの退会後も学習教材として再利用することが可能です。

カーナビとしても

スマイルゼミの解約後はタブレットをカーナビとして再利用するのも良いでしょう。車内にタブレット用のスタンドを取り付ければ、運転中に地図アプリを利用することが可能です。

タブレット画面は大きくて見やすいため、カーナビとしては優秀でしょう。また衛星写真に切り替えることもできるため、カーナビにはない機能を使うこともできます。

さらに地図アプリはアップデートが容易なので、カーナビ以上の利便性があるとも言えるでしょう。

ここからはスマイルゼミのメリット・デメリットを検証していきましょう。

スマイルゼミのタブレット学習のデメリットは？

スマイルゼミには以下のようなデメリットが挙げられます。

シンプルなデザインすぎる？

スマイルゼミの教材は、他のサービスと比較してもかなりシンプルなデザインになっています。

タブレット一台で全ての学習が行われ、毎月付録が届いたりすることはありません。またキャラクターの数も比較的少ないと言えます。

したがって子供によってはつまらないと感じたり、途中で飽きてしまい継続が難しくなる可能性もあるでしょう。

しかしスマイルゼミのシンプルさは、学力アップに効果的な教材を追求した結果生まれたものです。余計な要素を入れないことで、子供が理解しやすく、知識が定着しやすいような構成になっています。

そのため、一見デメリットに見える教材のシンプルさは、学習の効率という点ではむしろメリットにも捉えられるでしょう。図を用いた解説など学習に必要な内容は十分に収録されているため、理解しにくいということは決してありません。

実際、スマイルゼミの教材の方が分かりやすいと感じる子供も多いため、子供の反応を見て受講するかどうかを判断すれば良いでしょう。

学習の進捗度の確認が必要

スマイルゼミでは「みまもるネット」から学習状況の把握ができるということは先述した通りです。タブレット学習では基本的に子供一人で勉強させることになるため、定期的に学習の進捗度を確認する必要があります。

塾に通う場合とは違い、親が学習管理を行わなければならないので、負担に感じる方もいるでしょう。ただし、塾に通わせるとしても送り迎えなどの負担はかかるため、スマホ一つで学習管理ができることはむしろメリットと言えます。

高学年になるにつれて費用も上昇

他の教育サービス同様、スマイルゼミでも学年が上がるにつれて月額料金が高くなる傾向になります。

学習する科目が増え、内容も高度になっていくため、料金が高くなるのはある意味妥当なことです。

ただし決して安い出費ではないため、スマイルゼミが自分の子供に合うかどうかを慎重に検討するべきでしょう。

スマイルゼミのタブレット学習のメリットは？

スマイルゼミは利用するメリットの多いサービスです。

高品質・高機能なタブレット

スマイルゼミではソフトウェア開発を得意とする会社が製造したタブレットを使っているため、機能性の高さには定評があります。

またタブレットペンにはデジタイザー式を使用しているため、誤作動が少なく書きやすいと評判です。

タブレットの画面も大きいため目に優しく、ストレスフリーで学習を進めることができます。

自動丸つけ機能の搭載

問題を解くとその場でコンピュータによる丸つけがなされます。口コミや評判を見ると、この丸つけ機能が楽しくて勉強を好きになる子供が多いようです。

また間違った問題に関しては、考え方や解き方を順を追って説明してもらえるため、子供一人でも理解を深めることができます。

定着度向上のための復習機能

一般的なタブレット学習では間違えた問題をきちんと復習せず、先に進んでしまう恐れがあります。しかし、スマイルゼミではその心配はありません。

スマイルゼミのタブレットは間違えた問題を後日優先的に出題してくれるため、苦手を自然に克服することが可能です。

また正解した問題も忘れないうちに反復的に出題されるので、知識を効果的に定着させることができます。

お子様一人一人に合わせた問題

小学生コースには標準クラスと発展クラスがあります。標準クラスは学校の教科書や進度に合わせた内容です。一方で発展クラスでは学校内容を超えた応用的問題も出題されます。

標準クラスの1.5倍のペースで学習できるため、中学受験を見越した勉強も可能です。また中学生コースでは、特進クラスを受講することで難関高校を目指すことができます。

苦手を作らない自動プログラム

スマイルゼミは、それぞれの学習状況と長年の利用者の学習データなど膨大な情報を解析し、子供一人ひとりに最適な講座や問題が提供されます。

学習が遅れている教科や間違えやすい問題が優先的に提供されるため、苦手を作らない学習が可能です。

楽しさも味わえる「スターアプリ」

スターアプリという機能を使えば、子供のモチベーションを維持することが可能です。

スターアプリでは講座を修了するたびに、0〜3個のスターがもらえます。スターはタブレット内のゲームに利用することが可能です。また、マイキャラの装飾品との交換や楽しいイベントへの参加もできるため、子供はそれを楽しみに勉強を続けられます。

ゲームの利用時間などは保護者が調整することもできるので、遊びすぎの心配もありません。

スマイルゼミのタブレットをAndroid化する方法について解説しました。

今回紹介したのはスマイルゼミの公式が発表している設定方法であり、非公式の改造方法ではありません。

またスマイルゼミは、受講するメリットの多いタブレット型通信教育です。タブレットはサービス解約後もAndroid化して再利用が可能なので、ぜひ活用してみましょう。