【2024最新】高校化学の参考書・問題集おすすめ人気ランキング|用途・レベル別で紹介
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「高校化学の参考書・問題集はどれがおすすめ?」
「どうやって選べば良い?効果的な活用方法は?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
高校化学には化学と化学基礎があり、化学はさらに理論化学・無機化学・有機化学に分類されます。
また各科目・各分野にいくつかのレベル分けが存在するので、学習には複数の参考書・問題集が必要です。
今回はそんな高校科学の学習におすすめの参考書・問題集を、用途やレベルごとに多数紹介します。
参考書の選び方や効果的な活用方法なども合わせて解説するので参考にしてください。
高校化学のおすすめ参考書・問題集についてざっくり説明すると
- 自分のレベルに合ったものを選ぶべき
- 教科書タイプと問題集タイプがそれぞれ必要
- 分野ごとに参考書を使い分けるのも良い
- 独学が厳しい場合は通信教育の活用もおすすめ
高校化学の参考書の正しい選び方
まずは高校化学の参考書を選ぶ際に着目すべきポイントを紹介します。
レベルにあった教材を選ぶ
第一に自分のレベルに合った難易度の参考書を選ぶということが大切です。
高校化学のレベル分け
高校化学は「化学基礎」と「化学」に分けることができます。
また化学基礎なら教科書レベルとセンターレベル、化学なら教科書レベルと受験レベルなどのように、それぞれの中でレベル分けをすることも可能です。
さらに受験レベルに関しては、志望大学の難易度によってさらに細分化することもできます。
自分にあったレベルとは?
自分に合ったレベルを知るには、現状のレベルと目標のレベルの2つを考えるべきです。
ちなみに現状のレベルは、今解ける問題の難易度や、直近の定期テストや模試の成績によって知ることができます。
一方で目標のレベルとは、大学受験本番や高2の終わりなどの各時期までにどのくらいの問題を解けるようになっていたいかということです。
それら2つを踏まえ、現在の自分が無理なく使うことができ、また目標に向かって効率的に実力を高められるような参考書を選ぶのが良いでしょう。
分野に応じて使い分ける
化学基礎だけを勉強する場合や学校の予習・復習のために教科書の補助教材として参考書を使うという場合は、全体を扱う大まかな教材があれば良いでしょう。
一方で受験のために本格的に化学を学びたいなら、理論化学、無機化学、有機化学の3分野に関する参考書をそれぞれ購入するというのもおすすめです。
化学では各分野で膨大な量の知識を扱うため、1冊にまとまった参考書や教科書は大変分厚く、持ち運びのしやすさという点では分野ごとに参考書があった方が便利だと言えます。
ただし、分野同士には連関があるため、ある分野を勉強している時に他の分野を調べたくなることもあるでしょうが、その場合には他の参考書を引っ張り出さないといけないので、その点では不便です。
参考書は基本的に内容重視で選ぶものですが、学習のモチベーションを維持するためにも、持ち運びのしやすさや勉強の進めやすさにも注目しましょう。
化学基礎は理論化学の一部
高校化学では、化学基礎で理論化学の一部を勉強し、化学で理論化学の残りと無機化学、有機化学を学ぶという構成になっています。
そのため、化学基礎の範囲を含めて理論化学全般が学べる参考書を買えば、理系の学生はわざわざ化学基礎専用の参考書を買う必要はありません。
また共通テストで化学基礎を選択するだけの文系学生が、「化学」を学ぶ必要も無論ないです。
タイプによって使い分ける
化学の参考書には、大きく分けて以下2つのタイプがあります。
- 知識を解説する教科書のようなタイプ
- 演習問題だけ、もしくは内容の解説少しと問題が収録されている問題集タイプ
高校化学の勉強をする上では、この2タイプの参考書のそれぞれ揃える必要があります。
問題を解く上ではそもそも知識が必要であるため、教科書タイプの参考書は必要不可欠です。
また化学は暗記だけで得点できるわけではなく、問題を解くためには計算の方法などを実践的に学ぶ必要があるので、問題集を使った演習も非常に重要です。
化学の勉強におすすめの参考書〜化学基礎編〜
ここからは化学基礎の学習におすすめの参考書をいくつか紹介します。
なお、理系の学生は化学基礎専用の参考書ではなく、後述する理論化学の入門書から始めるのも良いでしょう。
共通テストレベル:大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本
有名な「〜の点数が面白いほどとれる本」シリーズの化学基礎版です。
旧版も含める圧倒的な売り上げ実績を誇る定番の書籍であり、化学基礎の共通テスト対策はこれ1冊で十分でしょう。
共通テストに必要な教科書レベルの内容がわかりやすい解説とともに網羅的に収録されています。
またセンター試験の過去問や試行調査などを徹底分析し、思考力や応用力も問われる共通テストで出題されそうな問題が豊富に収録されているというのも魅力的です。
実際の利用者の口コミ
一から説明していて分かりやすい。ただ、結合の種類などどうしても分かりにくいところがあるので資料集も合わせて使う方が良い。他の方も言われているが理科基礎の4科目は学校で授業を受けていたなら、教科書とリードlightノートのような併用問題集を完璧にして過去問演習をすれば満点は取れます。どうしても苦手などという方が問題集に入る前に軽く下地を作るためなら使えます。 amazon カスタマーレビュー
やはり高校科学の鉄板参考書だけあって、実際の利用者からの口コミも総じて良いものが並んでいました。
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに
東進の有名講師である鎌田先生による著作です。会話口調の解説で化学基礎の基本的な内容をマスターすることができます。
また図解も豊富に掲載されているため、覚えにくい化学式や構造に関しても、視覚的なイメージとともにすんなり覚えることができるはずです。
さらに難しい化学用語に関しては、ページ最下部に記載されている「Reading hints」で、簡単な説明がなされているので、わからない用語が合っても無理なく読み進めることができるでしょう。
以上より、総じてわかりやすさに強みがある参考書なので、これから化学基礎を学習する人や化学が苦手な人におすすめです。
実際の利用者の口コミ
塾に、良い基礎から勉強できる本を探してほしいと頼みましたら、これを勧められました。わかりやすく、基礎が勉強でき、冬休みの間に大半を読んで、基礎固めに使いました。基礎固めしたい人にオススメです。レベルはかなり易しいので、よくできる人は別の本を。 amazon カスタマーレビュー
実際に本書で学んだ方からは、基礎をバッチリ固められると評判でした。一方で、既に基礎が出来上がっている人からすると、少々物足りないと感じてしまう可能性があります。
化学の勉強におすすめの参考書〜全範囲編〜
続いては化学の全範囲を学習するのにおすすめの参考書を紹介します。
岡野の化学が初歩からしっかり身につく
東進の講師である岡野先生が執筆した参考書です。化学の初心者でも無理なく理解できるように、講義形式で基本的な内容がわかりやすく解説されています。
また演習問題も収録されているので、インプットだけでなく基礎レベルのアウトプットも可能です。
ただし、応用的な内容は収録されていないので、あくまで基礎学習用の教材として活用するのが良いでしょう。本書の学習の後には、下記の新研究や各分野の問題集でさらなる学習をするべきです。
なお、旧課程対応の場合は、「理論化学①」「無機化学+有機化学②」「理論化学②+有機化学②」の3分冊となっています。
一方で、2022年4月よりスタートした新課程対応の場合は、「理論化学」のみが出版されているため、注意が必要となります。
実際の利用者の口コミ
センター試験で点数を落とさない人は購入して勉強するべき。私大の薬学部などを受験する人で、化学が苦手な人にオススメです。2年生の終わりぐらいには読み終えておくべき内容です。 amazon カスタマーレビュー
実際の利用者からは、センター試験(現:共通テスト)レベルであれば本書で十分といった声が多く寄せられていました。一方で、より本格的な二次試験対策を行いたい方は、他の参考書も併用するのがおすすめと言えそうです。
基礎から最難関まで:化学の新研究
基礎から高校レベルを超える内容までが収録されている参考書です。
高校化学を学ぶ上では、大学レベルの知識がより良い理解に役立つこともあるので、化学を極めて大学受験での武器にしたい理系学生などはぜひ手に取ってみましょう。
大学入試レベルの応用問題や発展問題では、教科書には書いていないような用語や実験が登場することもありますが、本書にならそれらも収録されているので、受験対策には大いに有用です。
ただし、情報量がかなり多く、難易度が高い内容も多分に含まれているので、最難関の大学を目指さないのであれば、あまりのめり込みすぎないように注意してください。
実際の利用者の口コミ
問題集等で解説を読んでも理解できない部分に関して事細かに記載されている言わば「辞書」として、完璧な一冊ではないでしょうか?また、現在学習している分野の生活で関わっている一例をコラムとして紹介しているので、さらに、学習意欲を沸き立たせる、最高の参考書です。 amazon カスタマーレビュー
実際の利用者の声を見ると、本書を化学の辞書として活用する方も多くいらっしゃいました。
難関大志望者で、できるだけ多くの知識を入れておきたい方は、是非とも持っておきたい一冊です。
化学の勉強におすすめの参考書〜理論化学編〜
以下では理論化学の学習におすすめの参考書を紹介します。
既習レベル:鎌田の理論化学の講義 改訂版
先ほども登場した東進の鎌田先生が執筆した理論化学の参考書です。
大学入試で必要となる理論化学の考え方を学び、受験で通用する応用力を効果的に磨くことができます。
入試で理論化学の問題が解けない原因になりがちな部分など、実践的な内容がわかりやすく解説されているので、理論化学の受験対策をする際は一読しておくのが良いでしょう。
ただし、本書はある程度化学に関する基本ができていることを前提で書かれているため、初学者にはおすすめできません。
実際の利用者の口コミ
初歩の次に来る参考書。全くのゼロ(中学の化学知識もなし)だとおそらく完全不可能。つまり宇宙一あたりからやるべき人には無理です。インプット系(授業形式で重要事項の解説をする形式)の参考書。 amazon カスタマーレビュー
大人気予備校講師である「鎌田真彰」先生の著書ということで、絶賛する学生が非常に多い一冊です。
一方で、やはり初学者には難しいだろうという声も散見されました。
初学者:【改訂版】宇宙一わかりやすい高校化学(理論化学)
理論化学の初学者なら、こちらの参考書を活用するのが良いでしょう。
理論化学の基本的な内容が説明されている左ページに対して、右ページは全てイラストを交えた図解になっているので、理論化学に関する知識が一切ない人でも無理なく理解できるはずです。
また章末にはチェック問題が収録されており、別冊として問題集も付属しているので、アウトプットもそれなりに行えます。
ただし、本書にはかなり基礎的なレベルの内容しか載っていないため、これだけで受験対策をすることはできません。
実際の利用者の口コミ
物理の勉強でお世話になったこちらのシリーズの化学を買ったわけですが、びっくりするほど内容が頭に入ってくるんです。おかげで化学に対しての苦手意識がなくなりました。本当にこの本に出会えて良かったです。この本を買おうか迷っている方の中で、化学に苦手意識がある人にオススメの一冊です。 amazon カスタマーレビュー
特に化学に苦手意識のある方からは、この本に出会えてよかったと手放しで称賛する声がたくさん寄せられていました。
化学がチンプンカンプンで悩んでいるという方には、是非ともおすすめしたい一冊です。
中堅レベル:理論化学の最重点 照井式解法カード 【パワーアップ版】
理論化学に関する基本事項やつまずきがちなポイントなどが、対話形式でざっくり説明されている参考書です。
難関大志望の学生が、解法パターンを整理・暗記する上では非常に役立つでしょう。
教科書には詳しく載っていないような難しめのテーマに関しても触れられているので、本書の内容をマスターすれば、共通テストで9割が取れるくらいの実力は身につくはずです。
しかし、本書に掲載されているのは比較的大雑把な内容であり、細かい説明は載っていないので、教科書やその他参考書の補助教材として活用するのが良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
少し基礎の穴を感じたので使いました。教科書であまり詳しく書いていない少しむずかしいテーマ(マンガン乾電池、一次反応の半減期が一定であること、活性化エネルギーの求め方、局部電池、エントロピーなど)にも触れられているところが良かったです amazon カスタマーレビュー
本書の利用者からは、試験直前のチェックにも使えると評判を集めていました。比較的難易度は高めですが、補助教材としておすすめの1冊です。
化学の勉強におすすめの参考書〜無機化学編〜
ここからは無機化学に特化した学習をするのにおすすめの参考書をいくつか紹介します。
既習レベル:福間の無機化学講義
上記で紹介した「鎌田の理論化学の講義」の無機化学バージョンです。元駿台講師である福間先生が執筆しており、東進の鎌田先生は監修として携わっています。
無機化学で必要になる膨大な暗記学習の負担を、化学反応の要点を押さえることによって大きく軽減することが可能です。
また入試の無機化学を攻略するための実践的な内容がわかりやすく整理されているため、受験対策の際は「鎌田の理論化学の講義」とともに一読しておくと良いでしょう。
ただし、こちらもある程度化学を学んでいる人を対象に執筆されているので、初学者向きの参考書ではありません。
実際の利用者の口コミ
無機化学を受験で使う人で、高校の授業に不足を感じつつも何をすれば良いかわからない人は、まずはとにかくこれを買うべき。下手な予備校の授業受けるよりひたすらこれ読んでた方がずっと良い。 amazon カスタマーレビュー
ユーザーからは入試対策に必要な要素が詰まっていると大変好評でした。
無機化学で周囲と差をつけたい方には非常におすすめです。
初学者レベル: 【改訂版】宇宙一わかりやすい高校化学(無機化学)
理論化学同様、無機化学の場合も初学者は「宇宙一わかりやすい高校化学」で基礎を学ぶのが良いでしょう。
左ページに解説、右ページにイラストを使った図解という初学者向きのレイアウトなので、無理なく学習が進められるはずです。
また元素がキャラ化されていたり、暗記事項の背景知識をキャラクターがわかりやすく解説してくれるなど工夫もなされているため、暗記の量が多い無機化学の基礎学習にはぴったりの教材だと言えます。
ただし、先ほどと同様、本書はあくまで入門書であるため、本格的な受験対策に活用することはできません。
実際の利用者の口コミ
化学を選択しなかった大人の学び直しとしてとても良かったです。ほんとに化学は何もわからなかったのにこのシリーズでものすごくよく理解が進みました。感謝です amazon カスタマーレビュー
上記の口コミのように、学生だけでなく大人の学び直しにも最適な初心者向け書籍です。
ゼロから化学を学びたいという方は、是非本書から勉強をスタートしてみてはいかがでしょうか。
中堅レベル:無機化学の最重点 照井式解法カード【パワーアップ版】
無機化学でも、受験対策には教科書や参考書での学習と並行して、「照井式解法カード」で解法パターンを整理・暗記するのが良いでしょう。
試験直前期に知識を振り返ったり、覚え切れていない部分を再学習するのにも便利です。
また理論化学版とは異なり、無機化学版では元素ごとに解法がまとめられているため、見やすさ・使いやすさの点ではかなりおすすめできます。
国立・私立医学部医学科の合格者にも評判が良いので、最難関大学を志望する理系の学生はぜひ試してみてください。
実際の利用者の口コミ
無機化学の元素ごとにまとまって記載されており(理論化学や有機と違って)、入試直前のまとめとして、最後までいつも見ていたとのこと。私が勝手に買い与えた参考書の中では、一番役に立って使えた一冊と言っていました。 amazon カスタマーレビュー
このシリーズの中でも本書は特に分かりやすいとの口コミが多く、たくさんの受験生に愛用されていることが伺えました。
化学の勉強におすすめの参考書〜有機化学編〜
続いては有機化学の学習におすすめの参考書を紹介します。
最難関まで:有機化学1000本ノック
1000問以上の豊富な演習問題をこなすことで、電子の移動を正しく理解し、暗記学習の負担を減らすことができる書き込み式のワークブックです。
初歩的な内容から徐々にレベルアップしていき、最終的には大学レベルのかなり難しい内容まで学習することができます。そのため、最難関大学の受験生にはおすすめです。
ただし、大学生や大学院生も使用するような教材なので、大学受験の段階では全てを理解する必要はないと言えます。
そのため、自分でどこまで学習するべきかを正しく判断しなければなりません。
実際の利用者の口コミ
とにかく似たような問題で反復できるところが良かった。電子移動をパターンで覚えたい(覚えるしかない)派にはおすすめです。 amazon カスタマーレビュー
実際の利用者からはとにかく反復して覚えられる点が良いという声が多く寄せられていました。反応機構がなかなか覚えられない方に特におすすめです。
既習レベル向け:鎌田の有機化学の講義
理論化学と無機化学同様、ある程度化学の基本を学び終えた人には東進の鎌田先生のこの著作をおすすめします。
多くの受験生が見落としながちなポイントなど、有機化学の入試問題を攻略するのに役立つ実践的な内容がわかりやすく整理されているので、受験対策にはかなり便利です。
また付録の「入試で使える最重要Point総整理」では、赤シートも使って要点をおさらいすることができます。
こちらは持ち運びがしやすいコンパクトサイズなので、試験当日の最終確認に利用するのも良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
整理がうまい。トップ校の二次で化学を使う受験生は、一回は読んでおいたほうがいいでしょう。有機化学は大学では電子の移動で説明していきますが、本書はsp軌道を使った解説はありません。また共鳴などの説明もありませんので、あくまで高校レベル限定ですが、ほんのすこしだけは、発展問題として扱っているところがあります。 amazon カスタマーレビュー
本書の利用者からは非常によく整理されており分かりやすいと評判でした。少々レベルは高めですが、難関大を目指す方は是非一度チェックしておくと良いでしょう。
初学者むけ:【改訂版】宇宙一わかりやすい高校化学(有機化学)
有機化学に関しても、初学者は「宇宙一わかりやすい高校化学」で基礎学習をするのがおすすめです。
豊富なイラスト・図解を見て具体的にイメージしながら学ぶことができるので、苦手な受験生が多い有機化学でも無理なく理解することができるでしょう。
また左ページの説明には、たとえ話がたくさん用いられているため、知識ゼロの状態でもスラスラと読み進めることができるはずです。
ただし、先ほどと同じように「宇宙一わかりやすい高校化学」で学べるのはかなり基礎的な内容だけなので、受験対策には他の参考書を活用するのが良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
この参考書があれば、授業とか無しで独学で有機化学をだいたいマスターできる。わかりやすく、いろいろ工夫があるので良い。センター試験程度だったら十分対応できる。ただ、付属の問題集はあくまで有機化学の基礎〜標準程度の物なので、個別試験で有機化学が出る場合は、別に問題集を買うのがよい。 amazon カスタマーレビュー
初学者向け化学参考書の定番「宇宙一わかりやすい」シリーズということで、やはり口コミでは本書で化学の基礎を固めることができたという声が多く寄せられていました。
中堅レベル:有機化学の最重点 照井式解法カード【パワーアップ版】
有機化学の受験対策にも、「照井式解法カード」は有用です。
学習の必須事項や理解しにくいポイントが対話形式でわかりやすく解説されているため、本書の内容を一通りマスターすれば、入試での得点力を格段にアップさせることができるでしょう。
あくまでざっくりとした説明が載っているだけなので、教科書・参考書の補助教材としての活用にはなりますが、解法パターンを整理・暗記する上では非常に役立ちます。
なお、書籍と解法カードはどちらもフルカラーなので、モチベーションを高める上でも良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
有機化学のポイントがまとめられており、3人の高校生の会話形式で解説がなされているので、とても分かりやすいです。「有機化学はどう勉強していいかわからない」という人には特にオススメです。ただ、掲載されている問題は少ないので、ほかの問題集が必要になります。 amazon カスタマーレビュー
有機化学の鉄板参考書のうちの1つなので、結局どれを選べば良いか分からないという方は一度本書を手にとってみると良いでしょう。
化学の勉強におすすめの参考書〜問題集編〜
ここからはおすすめできる化学の問題集をいくつか紹介します。
初学者から中堅まで:セミナー 化学基礎+化学
初歩的な知識を確認する問題から公式を使った標準レベルの問題、応用問題まで、幅広い難易度の問題が収録されている問題集です。
問題数が多いため、教科書レベルややや応用レベルのアウトプットには大いに活用すべきだと言えます。また解説が丁寧なので、初めて手に取る問題集としても良いでしょう。
本書で十分な問題演習を行って基礎力を高め、以下で紹介するような問題集を使った学習に進めば、効率よく受験レベルの実力を磨くことができるはずです。
実際の利用者の口コミ
これを完璧にすれば基礎から応用への足掛かりは完璧です。とにもかくにも迷ったらまずこれ、基礎からやり直したいという方にも有効です。他の基礎固め参考書と比較しても網羅性解説の詳しさ共にトップレベルであり東大.京大.医学部志望の方にもお勧めです。 amazon カスタマーレビュー
口コミでは丁寧な解説が素晴らしいという声が非常に多く寄せられていました。
化学の問題集の鉄板なので、迷ったらまずは本書から検討してみることをおすすめします。
中堅レベル:チャート式
数学で有名なあの「チャート式」です。数学同様、かなり分厚いテキストですが、こちらは解説が中心なので、演習問題の数としてはそれほど多くありません。
難易度としては基礎から応用までの内容がバランスよく解説されており、本書の内容を1冊マスターすれば国公立二次試験レベルの実力が身に付くでしょう。
また独自の図版や写真が豊富に掲載されており、視覚的により深く理解できるという点も魅力的です。
加えてフルカラーでもあるので、ビジュアルから理解する上では非常に優れており、解説も十分に詳しいので辞書として活用するのも良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
数研の基礎化学と化学の教科書の配列に準拠しているので学習しやすい。細かい知識問題まで拾ってあるので、インプットとアウトプットが同時並行でできる。数回通読したあと、記憶事項を確認しておけけば、センター鉄壁となる。 amazon カスタマーレビュー
超有名参考書であり、教科書準拠の問題集でもあるということで、安定感が抜群の一冊です。
中堅〜難関レベル:重要問題集
化学基礎と化学を一貫して学習できる実践的な問題集で、主要な難関大学の受験生なら大体解いている定番の一冊です。
よって受験対策にはおすすめできますが、難易度が高い問題も数多く収録されているので、化学が苦手な人が使いこなすのは大変でしょう。
そのため、化学が得意でない場合や基礎学習がまだ不十分だという場合には、まず先述した「セミナー 化学基礎+化学」などでじっくり基礎力を高めるのがおすすめです。
なお、本書の網羅性は非常に高く、東大・京大を受験するのではない限り、この問題集で学べない出題パターンが入試で登場することはまずないと言えます。
なので、基礎をしっかり固めた後は本書で繰り返し問題演習を行うべきです。化学が特段難しくない地方国公立や難関私大の受験者なら、本書を最終仕上げの問題集とするのも良いでしょう。
実際の利用者の口コミ
教科書傍用問題集のレベルは終えたけど、入試問題がなかなか解けないのは、知識不足なのではなく、概ね基本の応用経験の圧倒的な不足と、問題文の読解力不足です。本書は、そうした実戦演習の不足した受験生で、志望校がまだ明確でない受験生の、取敢えず総合的な実戦力を付けるための問題集です。 amazon カスタマーレビュー
少々難易度の高い問題も多めとなっていますが、総じて極めて優れた問題集となっています。
本書でしっかりと演習を積むことで、東大・京大等の最難関大学の入試にも十分対応できる力をつけることができるでしょう。
難関レベル:化学の新演習
先ほど紹介した「化学の新研究」に対応する問題集です。近年の大学入試問題から、頻出問題や実力アップに役立つ問題が331題収録されています。
化学の新研究同様、難易度はかなり高く、難関大学の受験者が受験シーズンの後半に使うのにちょうど良いレベルだと言えるでしょう。
よって「セミナー 化学基礎+化学」などの初歩的な問題集の次にこれを使うというのは、難易度の飛躍がありすぎるのでおすすめできません。
中堅レベルの問題集で十分な実力をつけた上で、この問題集へと進むのが効率的だと言えます。
実際の利用者の口コミ
難しいとよく言われますが、化学は難問と簡単な問題との間での難易度の乖離はそこまで激しく無いので、ある程度の基本問題が出来ればこなせます。問題数は多いですが、その全てが難問というわけではなく中には基本を抑えるのにピッタリな問題もあります。解説も非常に詳しく、自分が購入してきた数ある問題集の中でも最も優れているものの一つだと感じています。 amazon カスタマーレビュー
東大・京大・国立医学部を目指す学生に愛用されている、高難度問題集の鉄板です。
トップレベルの大学を目指す理系学生は、是非本書を活用されることをおすすめします。
最難関レベル:2024年度用 鉄緑会東大化学問題集
東大受験で圧倒的な合格実績を誇る名門塾である鉄緑会が、東大の入試問題の解き方をわかりやすく解説した問題集です。
扱うのは東大の過去問であるため、難易度はもちろん高いですが、解説は非常に丁寧であるため、ある程度の実力がついているならチャレンジしてみても良いでしょう。
特に高校化学を極めたい人や東大を受験する人などにはおすすめです。
なお、本書は鉄緑会が実際に講義で使っている教材でもあるので、信頼度の高さは申し分ありません。
実際の利用者の口コミ
詳しい、あまりに詳しい、詳しすぎる。それ故に「そこまで議論する必要があるのか」「本番でそのようなことまで考えるのは非現実的ではないか」というような印象を覚える。 amazon カスタマーレビュー
基本的には東大受験生用の問題集なので、他大を目指す方にとっては少々オーバーな難易度となっています。
東大受験生にはおすすめですが、それ以外の方々には向いていないと言えるでしょう。
おすすめ参考書比較一覧
以下では今回紹介した参考書・問題集を一覧表にまとめています。どんな参考書があったのかを、それぞれの価格とともにおさらいしてみましょう。
化学の教科書タイプの参考書比較一覧
今回紹介した化学の教科書タイプの参考書は以下の通りです。
参考書 | レベル | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|
大学入学共通テスト 化学基礎の点数が面白いほどとれる本 | 化学基礎 | 1,320円 | 共通テストの対策が十分に行える |
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに | 化学基礎 | 1,320円 | 会話口調の解説で化学基礎の基本的な内容をマスターできる |
岡野の化学が初歩からしっかり身につく | 初学者 | 1,540円 | 分野をまたいた3分冊・講義形式で科学の基本的な内容をわかりやすく解説 |
【改訂版】宇宙一わかりやすい高校化学(理論/有機/無機) | 初学者 | 1,760円〜 | 分野ごとの3分冊・豊富なイラスト・図解でわかりやすく解説 |
理論/無機/有機化学の最重点 照井式解法カード | 中堅 | 1,650円 | 分野ごとの3分冊・解法パターンを整理するのに有用 |
鎌田/福間の理論/有機/無機化学の講義 改訂版 | 中堅 | 1,430円 | 分野ごとの3分冊・入試に役立つ実践的な内容を解説 |
有機化学1000本ノック | 最難関まで | 4,970円 | 有機化学に特化した1,000問以上の演習で電子の移動をマスター |
化学の新研究 | 最難関まで | 2,970円 | 1冊で高校化学の全範囲を極められる |
高校化学の問題集タイプの参考書比較一覧
続いては今回紹介した問題集タイプの参考書をおさらいしましょう。
参考書 | レベル | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|
セミナー 化学基礎+化学 | 初学者〜中堅 | 3,600円 | 教科書レベル・やや応用レベルの問題演習なら十二分に行える |
チャート式 | 中堅 | 2,574円 | 国公立二次試験レベルまで持っていける分厚い問題集 |
重要問題集 | 中堅〜難関 | 1,012円 | 難関大学の受験生には定番の一冊 |
化学の新演習 | 難関 | 1,870円 | 化学の新研究に対応する問題集 |
2024年度用 鉄緑会東大化学問題集 | 最難関 | 5,060円 | 鉄緑会の講義でも使われる東大の入試問題を解説した問題集 |
参考書を有効活用する為のコツ
ここからは今回紹介した化学・化学基礎の参考書を有効活用するためのコツについて解説します。
テキストを1冊にすることにこだわらない
序盤でも解説しましたが、化学では教科書のように用いるインプット用の参考書と、問題を解きながら覚えるための問題集の2種類が必要です。
また教科書タイプにも問題集タイプにも様々なレベルのものがあるため、基礎学習と応用学習では異なる参考書を選択しなければなりません。
よってテキスト1冊にこだわるのではなく、学習のレベルに応じて適宜教材をアップデートしていくのが良いでしょう。
問題はたくさん解いて復習もする
高校化学の学習では、問題演習を十分にこなすということが重要になります。そのため、自分のレベルに合わせて、より良い問題集を選ぶということも大切です。
また問題をただ解くだけでは十分な学習効果は得られないので、解きっぱなしではなく復習をきちんと行うことも欠かせません。
間違えた問題に関してはその原因を究明して改善策を考え、正解した問題に関しても解説を読み込んで、解法や考え方などが完璧であったかどうかを確認するのが良いでしょう。
まず理論化学から学ぶ
化学基礎が理論化学を扱うことを考えてもわかりますが、理論化学の知識は無機化学と有機化学の内容を理解するための土台となります。
例えば、無機化学は暗記科目と言われることもありますが、理論化学の内容を絡めて勉強すれば、暗記事項を格段に減らすことが可能です。
よって高校化学の勉強では、理論化学を最優先で学ぶのが良いでしょう。理論化学の後に関しては、無機化学、有機化学の順番で勉強するのが一般的です。
単元ごとの化学の勉強法や、大学入試のコツに関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
独学で勉強が厳しい場合は通信教育がおすすめ
ここまで化学の参考書や問題集を解説してきましたが、そもそも基本的な理解がしっかりとできていないと新しく参考書等を購入してもなかなか点数はのびません。
参考書や問題集を活用しているにも関わらず成績が伸び悩んでいる方は、通信教育等の講義動画を使って勉強することをおすすめします。
特にZ会であれば1科目から受講可能な上に、スマホやタブレットで日本トップクラスの映像授業も受けられるので理解が曖昧な点もバッチリ補強できます。
Z会は2023年度試験で東大合格者1,263名、京大1,010合格者名という圧倒的な実績を持つ通信教育なので、信頼度も抜群です。
ぜひZ会を活用して、志望校合格への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
多くの難関校合格者を誇るZ会高校講座に関する情報が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
高校化学のおすすめ参考書・問題集まとめ
高校化学のおすすめ参考書・問題集まとめ
- 現状のレベルと目標から適切な参考書を判断
- 少なくとも2冊は必要
- 通信教育で効率よく学習するのも良い
高校化学のおすすめ参考書・問題集を紹介しました。
参考書を選ぶ際は、現状のレベルと目標を考慮し、自分にふさわしい難易度のものを選ぶべきです。
またインプットとアウトプットの両方が重要なので、教科書タイプと問題集タイプの参考書をそれぞれ購入するのがおすすめです。
よって1冊のテキストにこだわるのではなく、学習段階に応じて参考書をアップデートしていくのが良いでしょう。
さらに化学に関しては3分野それぞれの参考書を使い分けるというのも有意義です。
なお、参考書での独学に限界を感じる場合は、通信教育の活用も検討してみてください。
以上を参考に、ご自身にぴったりの参考書を探してみましょう。