小論文のおすすめ勉強法は?いつから対策をするべきか・大学受験で必要な参考書も解説!
「小論文のおすすめの勉強法はあるの?」
「小論文はいつから対策をしておけばいいの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
最近の大学入試では小論文が課されることが多く、しっかりと小論文の対策をしておかないと本番で苦しんでしまいます。
なかなか日頃の授業で小論文を扱う機会は少ないため、小論文の勉強法やいつから勉強対策に着手するべきか悩んでいる学生も多いはずです。
こちらの記事では、大学入試対策の小論文のおすすめ勉強法や、いつから対策を始めるべきかなどについて、詳しく解説していきます!
小論文のおすすめ勉強法についてざっくり説明すると
- 常に読み手が読みやすいかどうかを意識すると良い
- 自分の論理に矛盾がないかどうかは必ずチェック
- 添削は必ずしてもらおう
- たくさん練習して書き慣れることも大切
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小論文の基本的な勉強法
こちらのトピックでは、小論文の基本的な勉強法について紹介していきます。
そもそも小論文とは
そもそも小論文とは、与えられた問いに対して論理的な文章で自分の意見を論じる文章を指します。
自分の考えを論じる際には、自分の意見を支える根拠を示しながら起承転結を意識した文章を書く必要があり、この点を意識しないと説得力のある論文を書くことはできません。
また、根拠は客観的なものでなければならず、背景や基本的な知識なども要求されます。
作文との違いは?
作文は自分の感想を述べるだけで成立する文章なので、基本的に小論文よりも自由度が高い特徴があります。
小論文は自分の主張を客観的な根拠を示した上で「相手に納得してもらえる」ような文章を書かなければならず、高い知識力が求めることになります。
その上で、相手に分かりやすい文章構成にする必要もあるため、読み手に「確かにそうだな」と思わせる文章作りの工夫が欠かせません。
筆者が言いたいことを理解し要約する必要がある
課題論文が提示されて、それを読んだ上で自分の考えを述べるタイプの小論文があります。
このタイプの場合は、まず筆者が文章で言いたいことを客観的に理解し、その主張を要約する必要があります。
筆者の主張を理解した上で同意できる部分と反対する部分を考え、分かりやすく記述していく形となります。
ただし、小論文にもいくつかの種類があり、毎回課題文が提示される訳ではありません。
なお、課題文を要約する際には主語と述語を明確にし、短く分かりやすい文章で書くことが大切です。
常に主語と述語を意識してシンプルにまとめることで、文章のねじれや単純な文法のミスを減らすことができます。
しっかりと筆者の主張を理解する読解力も必要になるため、文章を書く力と正確に読み取る力を鍛えておくと良いでしょう。
自分の主張を分かりやすい文章で書く
小論文を書く際には、自分の主張を第三者が見ても分かりやすく感じるように心がける必要があります。
誤字脱字や文法のミスは減点対象として厳しくチェックされるため、要注意です。
練習を行うときには書き終えた後に実際に声に出して読んでみて、スラスラ読めるかどうかをチェックしましょう。
変な文章や間違えた文章だと読んでいるときに違和感を感じたり突っ掛かったりするものなので、細かいミスがないかどうかは必ず確認しましょう。
第三者による添削で補足をしてもらおう
小論文の質を高めていくためには、自分で書くだけでは足りません。
ブラッシュアップしていくためにも、第三者に小論文を添削してもらいフィードバックを貰うようにしてください。
第三者に読んでもらって添削してもらうことで、自分の文章の足りない部分や修正するべき部分を知ることができるため、非常に有意義です。
添削後に貰ったアドバイスを加味しながら、もう一度書いてみるとさらに小論文を書く能力を高めることができます。
模試を受けるのがおすすめ
第三者に見てもらう場合は、素人に添削してもらうよりも模試などを受けてプロの人に添削してもらうのがおすすめです。
また、模試を受けることで周りとのレベル感や自分の現状を把握することができるため、日程が合えばぜひ模試を受けましょう。
また、模試は小論文を書く際の時間配分や見直しの必要性なども実感することができる貴重な機会です。
各塾・予備校が小論文の模試を開催しているため、各校のホームページなどに目を通しておくと良いでしょう。
模範解答を参考にしよう
自分の書いた論文を添削してもらうことも重要ですが、模範解答を見て参考にすることも重要です。
模範回答を読むことで自分の小論文に足りない部分やさらに工夫するべきポイントが見つかるため、非常に参考になるでしょう。
また、他の人がどのような文章を書いているかを知ることにより、今後小論文を書く際に参考になるポイントが見つかるメリットもあります。
自分の記述力の幅を広げるためにも非常に有意義なので、ぜひ模範回答を参考にして小論文のスキルを鍛えていきましょう。
評論文を精読し文章に慣れよう
自分で実際に書くだけでなく、評論文を精読して文章に慣れることも大切です。
小論文の問題は評論文から出題されることが多く、また評論文のような論理的な構成で書かれているため、評論分を読むことで自分の記述力を鍛えることにも繋がります。
また、評論文には普段使わないような難しい日本語や堅い文章で書かれることも多いため、語彙力を鍛えることも可能です。
評論文に慣れていない学生は、評論を精読して文章構成の仕方などを学び、実際の書き方を肌で感じてみると良いでしょう。
定期的に新聞を読んで時事力アップ
定期的に新聞を読むのも非常におすすめです。
新聞の社説などの欄は、論理立った文章で筆者の主張が書いてある文章を読むことができるため、これにより小論文を書くコツを掴むことができます。
また、新聞の文字数は限られている中でコンパクトな文章を書かなければならない制約があるため、自分が小論文を書く際の参考になるでしょう。
新聞を隅々まで読むことで時事にも精通できるようになりますが、時間がない学生であればとりあえず社説だけでも読んでおくことをおすすめします。
大学入試で課される小論文のテーマは時事問題に関する問題が多いため、現在の社会の出来事や話題になっていることをしっかりと把握し理解しておくと良いでしょう。
とはいえ、問題が作成されるのは試験日よりもかなり前なので、試験直前に起こった内容から出題されることはほとんどありません。
そのため、できるだけ前々から時事には敏感になっておき、特に注目されているトピックはチェックしておくようにしましょう。
大学入試の小論文はいつから始めれば良い?
こちらのトピックでは、大学入試の小論文対策をいつから始めるべきかについて解説していきます。
高3の冬はどうやって勉強すべき?
小論文を書くための基礎がある程度出来上がっている高3の冬は、志望校の過去問を中心に解き進めるのがおすすめです。
大学入試の小論文は、各大学・学部ごとに特徴が強く出る傾向にあるため、過去問を解く作業は非常に重要です。
例えば、医学部では医学に対する自分の考えを述べる問題が出たり、史学部では歴史上の物事に対する自分の見解を述べる問題が出てきます。
この時期は入試試験日まであまり日もないため、自分の受ける志望校の過去問を何年分か解き、問題に慣れることを優先しましょう。
高1・高2は思考力を身に着けよう
高1・2年生の時期は、小論文の問題を解くことよりも「思考力」を身に着けることが大切です。
文章を読んだ際に疑問が生じた場合など、逐一疑問を解決するように丁寧に読むことで、自分の考えを持つことが出来るようになります。
思考力が足りないと質の高い論文を書くことができず、また裏付けとなる根拠などを示すこともできず説得力の無い論文になってしまいます。
そのため、高1・2年生の時期はとにかく思考力を鍛えて、多くのことに疑問を感じる姿勢を持つことがおすすめです。
どのくらい勉強すれば合格出来る?
どのくらい勉強すれば合格出来るかは、その学生の能力やその年の入試状況にもよるため、一概には言えません。
例えば、小論文が得意な学生であれば小論文対策に時間を費やすよりも他の教科に時間を費やした方が合格する可能性を高めることができます。
また、新聞を普段から読んでいる学生であれば、直前期の勉強で小論文の基礎について学ぶだけで対策が間に合うケースもあり得ます。
逆に、小論文が苦手な学生は、入試本番に間に合わせるためにも早い段階からコツコツと対策を行っておく必要があります。
対策を取る順番としては、まずは小論文の基礎的な書き方に慣れた上で入試試験の制限時間内に文章を書き上げるレベルを目指すと良いでしょう。
その後に添削してもらったフィードバックを生かしてどんどんブラッシュアップを重ねて、論文の質を高めていきましょう。
春から予備校・塾に通えば小論文対策バッチリ
高校3年生の春くらいから予備校や塾に通って小論文対策の授業を受講しておけば、十分な演習を積むことができるため安心です。
演習量が足りないと本番で焦ってしまい、全く良い文章が書けなくなってしまう恐れがあります。
小論文の勉強は暗記科目ではないため、短い期間で一気に力をつけることはほとんど不可能です。
早めに対策をしておくことで試験直前になっても焦らずに済むため、高3の春くらいから予備校や塾を利用するのがおすすめです。
小論文を上達させるためには日々の積み重ねが大事であることを肝に銘じておいてください。
どの教室に通うのがおすすめ?
どの教室に通えば良いかは、人によって異なります。
ただし、論理的な文章の書き方や文章の要約の仕方などはどの予備校でも教えてくれます。
そのため、「週にどのくらい通いたいのか」「受講費用はどれくらいなのか」「自宅から通うことができるのか」などを参考にしながら決めると良いでしょう。
例えば、週にたくさん通ってしっかりと鍛えたい場合は個別指導を行ってくれる教室がおすすめです。
逆に、普段から新聞を読んでいて筆者の主張が論理的に書かれている文章などを読み慣れている学生であれば、1〜2週間に1度程度の頻度で添削を受けられる教室を探すと良いでしょう。
慶應志望者は過去問を解いて問題形式に慣れよう
文系私大の大学では、慶應義塾大学の小論文が最難関レベルとなります。
小論文に対してどのような対策をするべきか困っている学生もいるかもしれませんが、慶應志望者は過去問を解いて問題形式に慣れることが重要です。
最難関ではあるものの、慶應の小論文には各学部ごとに特徴があり、例えば慶應商学部では計算問題または経済学にまつわる内容の記号問題が多く出題されることが多い傾向にあります。
つまり、小論文の対策だけでなく記号問題の対策もしなければならないため、各学部の過去問を解いてしっかりと問題形式に慣れておくことが重要なのです。
小論文の書き方を紹介
こちらのトピックでは、小論文の書き方について紹介していきます。
小論文は、模範回答を読むだけではなく実際に書いて文章力を鍛えることが大切です。
主張と根拠は早めに決めよう
小論文では自分の意見を記述していくことになりますが、その際は主張と根拠を早めに決めておくと良いです。
主張と根拠を早めに決めることで論文の軸が定まり、文章が書きやすくなります。
また、どのような構成にすれば読み手にとって分かりやすいかなど、文章の見通しが立てやすくなるので、論文が苦手な方はまず「主張と根拠は早めに決める」ことを意識してください。
書き始める前に必ずメモを取ろう
試験本番は時間にも追われるため、すぐにでも書き出したくなる気持ちは分かります。
しかし、小論文の問題が配られてから問題を読んで、すぐに解答用紙に書き出すのは良くありません。
書き出す前に自分の意見やそれを支える理由・根拠、まとめを必ず余白にメモしておき、頭の中を整理することが重要です。
メモした内容をしっかりと読み返し「自分の考えに一貫性があるか」「論理に矛盾がないか」「根拠に信憑性があり独りよがりでないか」を必ず確認しましょう。
メモで書くべき内容を網羅できるようになれば、あとは解答用紙に記述するだけで綺麗な論文が完成します。
つまり、このようなメモは非常に重要なので、日頃の演習の段階から意識的に取り組むと良いでしょう。
また、字数が足りなかったり、反対に字数以内に書ききれない論文は大きく減点されてしまうため、このようなミスは絶対に避けましょう。
何問か取り組んでいる内に徐々に慣れてきて、自分が序論・結論にどのくらいの字数を使えばいいのか体感的に分かるようになります。
このような感覚を掴んでおけば、本番においても「字数が足りない、または多すぎる」と感じた場合に書く内容を増やしたり減らしたりして微調整することができます。
これは多くの演習を積まないと会得することができないので、常に意識して取り組むことをおすすめします。
序論・本論・結論を書こう
文章を構成が決まっていると文章の全体像を捉えやすくなるため、序論・本論・結論のイメージをしっかり持っておくと良いです。
また、これにより「何から書けば良いか分からない」などと迷う時間が無くなるため、論文を書くことに充てる時間を増やすメリットもあります。
そのため、まだ小論文に書き慣れていない方は序論・本論・結論という文章の枠組みから決めることを意識すると良いでしょう。
また、結論とまとめを書く際は、読み手が分かりやすいように簡潔に書くことを心掛け、序論と結論で内容が異ならないように注意すると良いでしょう。
もし読み手が疑問を感じてしまったり、内容に一貫性が無いと感じてしまった場合は減点されてしまう可能性が大きいため、要注意です。
自分の意見も書いてオリジナリティを出そう
小論文を書く際には、一般的な意見を示すだけでなく自分の意見をしっかりと主張しましょう。
その際には序論・本論・結論に沿った文章を書くことを心掛け、常に読み手の存在を意識してください。
また、ありきたりな答えを書いても全く論文としては評価されないため、あくまで「自分が考えた」ということが伝わるように書きましょう。
自分独自の意見が書けると文章にオリジナリティが出て、採点者に「この受験者は自分なりの考えを持ちながら、論理的な思考力も備えている」と高く評価してもらえる可能性が高いです。
読み手を意識しつつ自分の考えを論理的に述べることができれば自然と質の高い論文が書き上がるので、たくさんトレーニングを積んでいきましょう。
小論文や推薦対策なら進研ゼミがおすすめ
大学入試で「受かる」小論文の書き方を習得したいのであれば、推薦・AO入試において高い合格実績を誇る進研ゼミの活用がおすすめです。
進研ゼミには小論文試験に特化した講座が用意されている上に、推薦入試合格のための各種サポートも極めて充実しているので、ライバルたちと大きく差をつけることが出来ます。
さらに進研ゼミ高校講座は2020年度大学入試においてなんと9,540名もの推薦・AO入試合格者を輩出しています。業界トップクラスの合格実績だと言えるでしょう。
小論文対策は早いうちから始めておくべきなので、是非今のうちから活用し始めることをおすすめします。
推薦・AO入試に強い進研ゼミ高校講座に関して気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
小論文におすすめの参考書を紹介
こちらのトピックでは、小論文対策におすすめの参考書を紹介していきます。
小論文の参考書の選び方は?
参考書を紹介する前に、まずは小論文対策の参考書の選び方について紹介していきます。
市販の教材には、基礎的なことから学ぶスタイルの参考書か、過去問などをベースとして実践的な演習をこなせるタイプの参考書があります。
また、テーマ別に参考書は異なるものが扱われている場合があるため、自分が鍛えたいテーマのものを選ぶと効果的です。
そのため「自分の志望校ではどのようなテーマが頻出しているのか」「どのテーマを重点的に対策するべきか」を分析しておき、そのテーマを専門的に扱っている参考書を選択するという方法がおすすめです。
大学入試 小論文をひとつひとつわかりやすく。(高校ひとつひとつわかりやすく)
この参考書では小論文の基本的な書き方が学ぶことができるため、「小論文でどんな文章を書けば良いか分からない」という学生でも安心です。
文章を書くときの考え方やコツなどを丁寧に教えてくれるため、論文に苦手意識を持っている学生は購入してみてください。
また、この参考書では「自身の体験談を交えて書く」などといった、入試問題に頻出のテーマが学ぶことができ、入試レベルの問題に取り組む事もできます。
小論文の書き方をインプットした後に実際にアウトプットも行えるため、効果的な演習を積んで小論文に慣れることができるでしょう。
模範回答にも丁寧な解説が付いているため、しっかりと読むことで非常に有意義なトレーニングになるはずです。
全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文
この参考書では、小論文のダメな例を紹介することにより「どうしてこの書き方ではダメなのか」というポイントを押さえることができます。
例えば「問題文の指示に正しく答えていない」などのダメな論文を反面教師にすることで、論文を書く際のミスをなくして着実に合格ラインに到達できるようになるでしょう。
また、各試験の頻出テーマを掲載しているため、自分の志望校に合った小論文対策も可能です。
利用者からは「即効性が高い」という口コミもあるため、効果的に論文対策ができると好評を得ています。
小論文おすすめ参考書ランキング16選が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
小論文のおすすめ勉強法まとめ
小論文のおすすめ勉強法まとめ
- 自分の主張を明確にして、分かりやすく伝えることを意識しよう
- 添削後はフィードバックを生かして論文の質を高めていこう
- 新聞を読むと「良い論文」の書き方を知ることができる
- 不安な場合は塾や予備校を利用しよう
小論文の勉強法で悩む学生は多くいますが、しっかりと本番を意識したトレーニングをすれば問題ありません。
小論文に書き慣れることができれば本番でもしっかりと対応できるようになるため、多くの演習をこなしましょう。
こちらの記事を参考にして、大学入試を突破できるように頑張ってください!