武田塾の料金は高い?実際の月謝・年間にかかる費用や具体的なコースまで徹底解説!

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「武田塾の料金は高いの?」

「月謝や年間の費用はどのくらい?どんなコースがある?」

などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。

武田塾は自習を管理してもらうことで成績を伸ばしていくというスタイルの塾です。

そのため、授業は実施されませんが、年間では一般的な予備校に準ずるような学費が必要になります。

今回は武田塾の料金は高いのかについて、実際の月謝や年間の学費、具体的なコース内容などを含めて解説します。

これを読んで、ご自身の受験勉強のスタイルを考える上での参考にしてください。

武田塾の料金は高いのかについてざっくり説明すると

  • 値段は予備校よりもやや安い
  • 授業がないことを考えれば、割高だと言える
  • 浪人生などにはおすすめできる
  • 大手予備校や通信教育という選択肢もある

※コースや料金は執筆時点のものです

武田塾の料金は実際高い?

疑問を持つ女 「武田塾は授業がないのに高い」と言われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。

武田塾と予備校は塾としての形態が違う

そもそも武田塾と一般的な予備校では塾としての形態が異なります。

一般的な予備校は授業に力を入れていることが多く、利用者も質の高い授業を目当てに料金を支払います。その反面、自習はほとんどの場合、生徒本位です。

一方で武田塾では自習が重視されており、生徒が自分自身で成績を上げていくというスタイルなので、利用者は自習をするために料金を支払っていると言えます。

このように授業をメインコンテンツとする一般的な予備校に対し、武田塾の売りは自習なのです。

授業無しであることを考慮すると料金は高い?

武田塾の料金は一般的な予備校よりも安く、サービスの内容や質も良いです。

しかし、授業がないのにも関わらず、年間で60〜90万円かかるのは割高であると考える人もいるでしょう。

予備校に通う第一の目的は、わかりやすい授業を受けることであるとも言えるので、それができないというのは生徒にとっては不安要素・懸念材料です。

よって大手の予備校などの料金と比較した場合、武田塾の方が額面としてはいくらか安いものの、決してコスパが良いとは言い切れないでしょう。

武田塾の年間の費用について

豚の貯金箱 以下では武田塾に通った場合、年間でどれだけの費用がかかるのかについて解説します。

武田塾の具体的な年間の授業料

武田塾の年間費用は70〜90万円程度です。なお、これはMARCHやそれに準ずるレベルの大学を目指した場合の料金になります。

年間70〜90万円というのは他の予備校と比べると高いのでしょうか、安いのでしょうか。以下ではこの点について解説します。

武田塾の授業料は格安?

武田塾の年間費用は、他の予備校に比べると安いですが、ものすごく低価格というわけではありません

例えば駿台や河合塾といった大手予備校の場合、年間の授業料は80万円なので、武田塾とほぼ同じです。

しかし、これらの予備校では別途夏期講習や冬期講習、入試直前特訓等の費用が必要になるので、年間トータルでは15〜20万円ほど高くなります

また個別指導塾を選んだ場合の年間費用は、大体100〜130万円程度です。個別指導では講師1人に対して数人の生徒しか担当できないため、どうしても料金は高くなってしまいます。

さらに東進衛生予備校や河合塾マナビスなど映像授業がメインのサービスでも、多くの授業を取れば100万円程度の高い年間費用が必要です。

以上より、武田塾は他の予備校と比べると若干安いと言えるでしょう。なお、武田塾では夏期講習や冬期講習などのために追加費用を支払う必要はありません

実際の武田塾の授業・料金について

武田塾の料金表は以下のようになっています(2021年4月時点)。なお、最新の情報は資料請求するなどしてご自身でお確かめすることをおすすめします

週何回 コース名 時間 受講科目数 通常料金 形式
週1回 個別管理特訓Sコース 2時間 1科目 41,800円 1対1
週1回 個別管理特訓Lコース 3時間 2科目まで 49,800円 1対1
週1回 宿題確認特訓Sコース - 4科目まで 65,800円 1対1
週1回 宿題確認特訓Lコース - 科目制限なし 82,800円 1対1
週1回 独学支援特訓Sコース - 4科目まで 44,800円 1対1
週1回 独学支援特訓Lコース - 科目制限なし 54,800円 1対1
週2回 個別管理特訓S1回+個別管理特訓L1回 - 3科目まで 91,600円 1対1
週2回 個別管理特訓L2回 - 4科目まで 99,600円 1対1
週2回 個別管理特訓L1回+宿題確認特訓S1回 - 6科目まで 115,600円 1対1
週3回 個別管理特訓S3回 - 3科目まで 125,400円 1対1
週3回 個別管理特訓S2回+個別管理特訓L1回 - 4科目まで 133,400円 1対1
週3回 個別管理特訓L3回 - 6科目まで 149,000円 1対1

以下では武田塾のカリキュラムやコースについて解説します。

武田塾の実施しているカリキュラム

武田塾には主に以下4つのカリキュラムがあります。このうちどれを希望するかによって選択すべきコースが変わってくるので注意しましょう。

例えば、宿題ペース管理だけを希望するなら独立支援コース、全てを希望するなら徹底個別特訓コースといった具合です。

宿題ペース管理

現状のレベルから志望校レベルに達するまでの学習ペースを管理してもらえるというサービスです。

1日、1週間、1ヶ月というそれぞれの単位でカリキュラムを作ってもらえるため、受験生にとっては安心感が強いと言えるでしょう。

また「早慶志望ならこの参考書をガンガン解こう」「東大を目指すならもう少し勉強時間を増やそう」などの具体的なアドバイスももらえるので魅力的です。

確認テスト

希望する科目に関して、使用している参考書などをベースに作成された1時間程度のテストを受けられるというサービスです。

暗記科目なら、宿題などの範囲からランダムで選んだ用語などを実際に書けるかどうかなどが試されます。

また英語では宿題で出された長文問題をもう一度解き、習熟度を測ることなどが可能です。

自習のコースは2つ

武田塾の自習は個別指導と義務自習の2種類があります。個別指導では、自分で解いて間違った問題やわからなかった問題などを講師に教えてもらうことが可能です。

記述問題の添削指導なども受けることができるので魅力的ですが、講師によってはおしゃべりに興じるだけの雑談タイムになっているという噂もあります。

一方で義務自習は生徒それぞれのカリキュラムや課題が決まっている自習のことで、絶対にサボれない強制的な独学です。

生徒は毎日決まった時間に通塾し、「個別指導」「確認テスト」「宿題ペース管理」をこなさなければいけません。

勉強習慣のない人であればこの最初は強制的に勉強をすることから始められる義務自習がおすすめでしょう。

武田塾が実施しているコースについて

ここからは武田塾で実施されているコースについて解説します。なお、以下で紹介する料金はあくまで具体例です。

武田塾では志望校に応じてカリキュラムが作成され、それによって料金が変動することもあるため、いくら支払うのかや週何回行けば良いのかなどが気になるなら、一度最寄りの校舎に相談に行くのが良いでしょう。

個別管理特訓コース

個別管理特訓コースは、武田塾では大体の生徒が受講する最もメジャーなコースです。「宿題ペース管理」「確認テスト」「個別指導」によって、宿題の範囲を効率よくマスターしていくことができます。

ちなみに料金は以下の通りです。

  • 個別管理特訓S(1科目) 週1回 確認テスト1時間+個別指導1時間 41,800円

  • 個別管理特訓L(2科目) 週1回 確認テスト2時間+個別指導1時間 49,800円

徹底個別特訓

「宿題ペース管理」「確認テスト」「個別指導」「義務自習」がセットになったコースで、個別管理特訓に義務自習を追加したものです。

義務自習制度によって、個別管理特訓をサボることができなくなるので、強制的に勉強させられる環境を希望する方におすすめできます。

宿題確認特訓コース

「宿題ペース管理」と「確認テスト」が利用できるコースです。参考書や範囲が細かく指定された宿題が出るので、やるべきことを迷う必要がなく、安心して学力を高めていくことができます。

また毎週宿題を範囲とするテストが実施されるのでサボってしまう心配もありません

なお、料金の例は以下の通りです。

  • 宿題確認特訓S(4科目まで) 週1回 確認テスト4科目+宿題ペース管理 65,800円
  • 宿題確認特訓L(科目制限なし) 週1回 確認テスト全科目+宿題ペース管理 82,800円

独学支援特訓コース

「宿題ペース管理」のみのコースです。勉強のペースや勉強内容さえ分かれば、後は自分で勉強できるというような方におすすめできます。

宿題確認特訓のようにテストに急がされて勉強する必要はないので、よりマイペースで自由な学習ができるということが魅力です。

なお、以下ではこのコースの料金の例を紹介します。

  • 独学支援特訓S(4科目まで)週1回 宿題ペース管理 44,800円
  • 独学支援特訓L(科目制限なし)週1回 宿題ペース管理 54,800円

小論個別特訓

「添削指導」と「宿題ペース管理」がセットになったコースです。大学受験の小論文に関するライティングノウハウを学ぶことで、限られた試験時間の中で合格できる答案を作成できるようになることを目指します。

ちなみに料金は以下の通りです。

  • 小論個別特訓(1科目) 毎週の課題と隔週の添削 42,600円

武田塾×AO推薦入試専門塾KOSKOSサテライト校コース

AO入試や推薦入試対策の専門塾であるKOSKOS(コスコス)と武田塾がコラボした「武田塾×AO推薦入試専門塾KOSKOSサテライト校コース」では、インターネット通話でマンツーマン指導を受けることができます

独自の選考・研修をパスした実力のある講師によるサポートを受けることができるので、AO入試や推薦入試の対策もしたいという方はぜひ利用してみてください。

なお、このコースでは以下のような講座が開講されています。

  • 「自己分析&志望校研究」講座
  • 「志望理由書」対策講座
  • 「自己推薦書」対策講座
  • 「研究計画書」対策講座
  • 「自由記述」対策講座
  • 「出願書類」対策講座
  • 「小論文・作文」対策講座
  • 「面接」対策講座
  • 「プレゼン」対策講座

自宅受講コース

武田塾は全国に300校舎を展開していますが、地方在住の方など近くに校舎がないという場合は、自宅でオンライン授業が受けられる自宅受講コースがおすすめです。

ちなみにこのご時世も相まって、自宅受講コースの人気は高まっています。

複数コースの組み合わせ

武田塾では上記のコースを複数組み合わせて受講することも可能です。以下では具体例をいくつか紹介します。

<週2回>

  • 個別管理特訓S1回+L1回 3科目 93,300円
  • 個別確認特訓L2回 4科目 101,400円
  • 個別管理特訓S1回+宿題確認特訓S1回 5科目109,600円

<週3回>

  • 個別管理特訓S3回 3科目 127,800円
  • 個別確認特訓S2回+L1回 4科目 135,900円
  • 個別管理特訓L3回 6科目 152,100円

武田塾の実際の評判は?

指を立てる女性 ここからは武田塾に関する悪い評判・良い評判をそれぞれ確認し、その実態を解明していきます。

武田塾の悪い評判

具体的な合格実績は公表されていない

武田塾では具体的な合格実績が公表されていません。

時折、「東大合格者が出ました」などと発表されることはあるものの、合格者数などの詳しいデータは明らかにされないため、合格実績としては大手予備校などと比較すると信憑性に欠けると言えるでしょう。

その点、大手予備校は模擬試験だけの利用者の合格もカウントするなど若干の水増し感はあるものの、きちんと具体的な数字が公表されているので信頼感は強いです。

宗教染みている?

武田塾は宗教染みているという声もネットでは見られます。実際に武田塾に通っていた人によると、その校舎では「勉強には武田塾の自習室を使用すること」「カリキュラムは絶対」「勉強時間は1日12時間」などを徹底して守らされたようです。

ただし、校舎や担当講師によって差が出る点ですので、自分の通いたい校舎がどのような指導方針を取っているかを確認するのが良いでしょう。

また、過度な締め付けはよくないですが、ある程度は縛られた状態で勉強をしていた方が緊張感を常に持つことができるなど良い部分もあります。

武田塾の良い評判

一方で武田塾には以下のような良い評判もあります。

サポート体制が充実している

武田塾最大の魅力は、サポート体制が充実しているということです。

例えば、武田塾ではそれぞれに合ったカリキュラムを作成してもらえますが、尋ねれば「なぜこのようなカリキュラムになったのか」ということまで説明してもらえます

また選択するコースにもよりますが、わからない問題などがある場合はすぐに丁寧な解説をしてもらえることが多いです。

総じて志望校合格に向けて生徒一人ひとりを親身にサポートしてくれるため、安心して通うことができるでしょう。

生徒に合わせた指導が可能

武田塾では、先ほど紹介したコース以外にそれぞれに合ったオリジナルのコースが提案されることもあります

そのようなことができるのは、スタッフが各生徒のことをしっかりと把握している証拠でると言えるでしょう。

実際、武田塾のスタッフは非常に生徒思いであり、勉強の悩みはもちろん、生活面や個人的な悩みなども聞いてくれるため、生徒は疑問や不安をその都度解消することができます。

安心感を持って学習できるため、勉強に気兼ねなく集中できる良い環境であると言えるでしょう。

武田塾をおすすめしたい人

親指を立てる少年 以下では武田塾をおすすめできる人の特徴について解説します。

自分で継続的に勉強できる人

大手予備校の場合、生徒それぞれの理解にかかわらず、授業は決まったペースで進行していきます。

一方で生徒それぞれに合ったカリキュラムが提供される武田塾では、理解が不十分なまま先に進むというようなことはありません

また予備校の授業なら他の生徒と足並みを揃えて学ばなければなりませんが、授業がない武田塾では自分が学びたい分野だけを短期集中型で勉強することも可能です。

そのため、自主的に勉強を続けられる人であれば、オーダーメイドの学習ができる武田塾の方が高い学習効果が得られる場合も多いでしょう。

より難易度の高い大学を目指す人

偏差値が低かった生徒が、武田塾での指導によって早慶などの難関大に合格するというケースも珍しくありません。

そのような大逆転があるのは、授業を行わずにそれぞれに最適な学習ができ、自習というスタイルによって塾の内外で徹底的に勉強時間を確保する武田塾ならではの特徴と言えるでしょう。

実際、志望校レベルや学力によってクラスが編成される大手予備校では、偏差値の低い生徒がトップ大学に合格できるレベルまでのし上がっていくのは難しいです。

ただし、武田塾は河合塾や駿台などの大手予備校に比べると合格実績に乏しいので、その点は大きな懸念材料であると言えるでしょう。

東大や京大の合格者もいる

公式サイトの「武田塾2020年度合格実績・合格速報」では、合格実績の一部(掲載許可を得た生徒の分のみ)が公開されていますが、それには以下のような大学が含まれています。

<国立大学>

  • 東京大学
  • 京都大学
  • 一橋大学
  • 筑波大学
  • 北海道大学
  • 東京外国語大学
  • 大阪大学
  • 九州大学
  • 名古屋大学
  • 国立大医学部医学科

<私立大学>

  • 早稲田大学
  • 慶應義塾大学
  • 上智大学
  • 明治大学
  • 青山学院大学
  • 立教大学
  • 中央大学
  • 法政大学
  • 同志社大学
  • 立命館大学

上記の通り、東大や京大、医学部医学科の合格者も輩出しているため、一定の指導力があることは確かでしょう。

私立に関しても、早慶上智やMARCHの合格者を出しているため、武田塾で私立難関大学を目指すことも可能です。

浪人している人

浪人生にも武田塾をおすすめします。授業内容や学習ペースが予め決められている予備校よりも、自習スタイルの武田塾の方が自由度が高いからです。

浪人生は現役生よりも受験勉強の経験値が高いので、苦手分野などの課題がはっきりしている場合が多いでしょう。

そのため、決められた授業を受けるのではなく、特定の分野を集中的に特訓するなど個々人に合った学習ができる武田塾の方が浪人生には向いていると言えます。

しかし、意志が弱い人など自主的に勉強を進めていくことに不安がある場合は、武田塾では挫折してしまう恐れもあるので注意しましょう。

意志が弱い人が武田塾を利用する場合は、義務自習のオプションがついた徹底個別学習コースがおすすめです。

浪人の成功率をグッと上げる秘訣や、浪人生活の実態などが知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

武田塾に合わない人もいる

万人にとって最良の学習スタイルというのはおそらく存在しないため、武田塾の自習を中心とした学習スタイルが合わないという人もいます。

その場合は大手予備校や通信教育を検討すると良いでしょう。以下ではそれぞれのメリットについて解説します。

大手予備校のメリット

大手予備校に通う最大のメリットは、有名講師によるわかりやすい授業が受けられるということです。

予備校の授業には、学校の教科書や市販の参考書には書いていないような情報が詰まっているため、高いお金を払う価値は十分にあります。

また大手予備校でハイレベルな授業を受ければ、周りの生徒のレベルもかなり高いため、良い刺激を受け、勉強へのモチベーションを高めることもできるでしょう。

さらに人気講師に直接質問できる機会もあるため、成績を伸ばす上ではこの上ない環境であると言えます。

通信教育のメリット

武田塾は上記で説明してきたように、自学自習が基本の学習スタイルです。

そのため勉強という観点で見れば参考書のおすすめを紹介してくれるなどの一定のメリットはあるでしょうが、勉強を実際に教えてもらうという機会はなかなかありません

一方で、予備校では、白熱したハイレベルな授業を受けられるというのが最大のメリットでしょう。

しかし、通学が一般的なため家が遠い場合などには少し懸念してしまう可能性もあります。

そこで通信教育であれば、通学する必要はなく、さらにタブレットを用いた効率的な学習をすることも可能です。

武田塾の料金は高いのかまとめ

武田塾の料金は高いのかまとめ

  • 値段としてはやや安いが、コスパが良いとは言えない
  • 自主的に学習が継続できるなら、高い学習効果を期待して良い
  • 合わないなら大手予備校や通信教育も検討しよう

武田塾の料金は高いのかについて解説しました。

武田塾の費用は大手予備校に比べると若干安いです。しかし、授業がないのに年間70〜90万円支払わなければならないので、やや割高とも言えるでしょう。

なお、武田塾ではそれぞれに合ったカリキュラムに沿って各自のペースで学習できるため、自主的に勉強が継続できる人なら高い学習効果が期待できます。

また苦手分野などの課題がはっきりしている浪人生には、自由度が高い武田塾の学習スタイルはぴったりです。

一方で武田塾が合わないという場合は、大手予備校や通信教育を検討するというのも良いでしょう。

以上を参考に、ご自身に合った塾や通信教育を選んでください。