MARCHに合格するための勉強時間は?高1高2からの勉強法やおすすめの参考書まで紹介
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高1、高2になって、大学受験を意識するようになったものの、その勉強方法が分からないという方は決して珍しく有りません。
とりわけ、MARCHと呼ばれるレベルの大学を目指す方においては、いつごろからどれくらい対策を練ればいいのだろうと悩まれる方がいます。
この記事では、そんなMARCHを狙いたい高校生の方にむけて、具体的にどれくらい勉強をすべきなのかといった点からおすすめの参考書までを徹底的にご紹介します!
MARCH合格のための勉強時間についてざっくり説明すると
- MARCHとは明治・青山学院・立教・中央・法政大学のこと
- MARCHレベルの大学に必要な勉強時間は1800時間
- MARCHでは私文の中でも特に英語の配点が大きい
MARCH合格のための勉強時間は約1800時間
MARCHの概要
そもそもMARCHとはどのような意味でしょうか。
MARCHは大学受験の難易度と、それらの名称のことであり、M=明治大学、A=青山学院大学、R=立教大学、C=中央大学、H=法政大学の頭文字からそれぞれ取られています。
私立文系における難易度の中では、早稲田慶応(早慶)の次に高い難易度を誇っています。
1日の勉強時間はおよそ5時間
実際にMARCHに合格した人の口コミでもっとも多いのは、1日5時間勉強をしたという声です。これを年間に換算するとおよそ1800時間になります。
しかし、これはあくまで現役高校生の勉強時間です。現役生ではない方が受験をする際にはもっと勉強時間を割いてよいでしょう。
早慶とMARCHでは2000時間の差がある
MARCH合格に必要な勉強時間は一般的に2000時間であるとされています。これに対して、早慶では4000~5000時間が目安となるので、早慶とMARCHでは約2000時間の差があります。
それほど大きい差なので、志望をMARCHから早慶に上げるにはそれ相応の覚悟が求められるでしょう。
MARCHの大学の難易度や勉強のコツに関して知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
夏休み・冬休みの勉強時間はおよそ8時間
では、次に長期間の休みにおける1日の平均的な勉強時間をみていきましょう。マーチの場合では、夏休み・冬休みの勉強時間は8時間が平均的です。
学校のある日は1日5時間が平均ですが、休みのある日はもっと勉強時間はとれるためこの数値になります。夏休み・冬休みにしっかりと勉強時間を確保しておくことが、試験直前になって焦らなくてすむ秘訣です。
早めに試験対策をしておこう
どれくらい早く準備をしておけばいいのか。その時に大切なのが、入試日から逆算して今どれくらい勉強できるのか計算しておくことです。具体的にどのようなことなのか解説します。
高1・高2から勉強しておくのがおすすめ
高校3年生や浪人生になってからMARCHを目指すことも可能ですが、早いことに越したことはありませんよね。高1、高2からコツコツと勉強をしておくことで、基礎固めができるので受験の際に有利になります。
学校の授業はもちろんのこと、参考書や予備校のテキストも活用していきましょう。1年分の受験勉強を1年生の内からしておけば、将来的に勉強する時間が減って楽に済みます。また、受験直前になって焦りだす必要もないですよね。
計画を立てて勉強しよう
ただ単に勉強をするだけではなく、計画を立てて勉強することが肝要です。
1日辺りの勉強時間が決まったら、この範囲はいつまでに終わらせよう、過去問を何割かとれるようにしておこうと、期限を定めておくのも大切です。
計画的に学習を進めることで、余裕を持って受験に臨むことができるでしょう。
模擬試験で自分の学力を把握しておこう
模擬試験を受けると現時点での自分の実力を把握することができます。具体的には、同じ大学を目指すライバル達と比べて、自分がどれくらいの順位にいるのかや、自分の現在の偏差値も分かります。
そうすることによって、自分の実力を客観的に見ることができるので、勉強の計画が立てやすくなります。
夏からMARCHを受ける人向けの勉強計画の立て方を紹介
この項では、夏から本格的にMARCHを目指す方の勉強計画の立て方を紹介していきます。該当する方は、ぜひ役立ててくださいね。
学校がある際の勉強スケジュール
まず、学校がある際の勉強スケジュールです。みなさんは学校が終わった後どれくらい勉強をしていますか?
一般的に学校がある日は5時間勉強できるとされています。でも、いきなり学校終わってから5時間も勉強しろだなんて難しいですよね。
そんなときは2時間、それも無理なら1時間と短くても毎日必ず勉強することを意識立てて取り組んでいきましょう。
授業を受けて基礎知識を身につけよう
もちろん、マーチ受験に重点をおいた勉強も大切ですが、MARCHを狙うにおいてもっとも大切なのは基礎固めです。
共通テストでおこなう内容と、学校の授業でおこなうテストの内容には共通点も多くなっています。なので、学校の授業をしっかりと受けて基礎固めすることがMARCHを狙う一番の近道になるのです。
アルバイトや受験勉強もいいですが、それよりも授業をしっかり受けていきましょう。
各教科に当てる時間を割り振っていこう
さきほど、紹介したように学校がある日に勉強できるのはおよそ1日5時間です。1日8時間勉強できる長期の休みに比べて少ないですよね。
そのため、闇雲に勉強時間を使うのではなく、教科の重要度に応じて時間配分を考えるべきです。
MARCHの入試において最も重要な教科は英語ですので、英語を優先的に割り振っていきましょう。具体的には、英語が5、国語が2、社会が3がおすすめの割り振り方です。
部活引退〜夏休みのスケジュール
それまで部活をやっていた方はもちろん、そうではない方でも部活引退~夏休みに入れば1日8時間は勉強できますよね。
長期間の休みである夏休みには普段とはちょっと違う勉強法もおすすめです。例えば、午前中は授業の復習だけをやったりして、自分の苦手教科をなくすようにしていきましょう。
ある特定の科目がダントツで出来るよりも、どの科目もまんべんなく出来たほうが点数も高くなります。
夏休み〜秋の大学別模試前
夏休みになると、増えてくるのが大学ごとの模試です。可能であれば、ぜひ受けてみて、自分に足りないところはどこなのかをしっかりと把握しておきましょう。
また、共通テストの勉強もこのあたりから始めたほうがよいです。秋になると模試が増えてくるため、自分の時間がしっかりと確保できる夏休みの内に、勉強しておくと将来的な安心感に繋がりますよ。
秋〜共通テスト前
秋になると、いよいよ大学別、共通テストの模試が増えてきます。そうした対策として過去問を解く人も多くなってきます。
なので、過去問や復習に多くの時間を割くようにしていきましょう。
そういった復習をする時間はもちろんのこと、自分の受験勉強もしっかりと確保して取り組んでいくことがこの時期に必要なこととなっています。
共通テスト〜試験直前
ここまできたら総仕上げです。これまでやってきたことをすべて繰り返していきましょう。過去問や復習を何度も繰り返すことによって、自分の苦手を潰していきます。
問題、参考書も洗いざらいの大復習です。とにかく自分が苦手だと感じる科目、箇所がなくなるように何度も何度も勉強をしていきましょうね。
MARCH合格におすすめの参考書と勉強方法を紹介!
この項では、MARCH合格におすすめの参考書と勉強法をおすすめしていきます。
具体的にどの箇所が優れているのか、どこに対応するのにおすすめか書いていくので、ぜひ参考にしてください。
英語は勉強時間をかけるべし
しつこいようですが、MARCHに受かるためにはとにかく英語を勉強していきましょう。なぜならば、ほかの科目と比べても配点がとても大きくなっているためです。
英語は一番の得点源になるのはもちろんのこと、ほかの受験者もここを狙ってきますので、しっかりと対策をしないとライバル達に差をつけられてしまいます。
1つ目のおすすめは大手予備校駿台が出している「システム英単語」です。この単語帳はまるでビッグデータ解析のように入試8000回を分析し、その中から現代英語に欠かせない2021語を収録しています。
実用英語も徹底的に分析されているほか、意味までを頻度順で掲載しており、対策がしやすいです。また、ポイントチェッカーや語法Q&A、ジャンル別の英単語リストなどが掲載されており、単語学習の実用性に富んでいます。
2つ目のおすすめとなるのが、長文対策にもってこいの「やっておきたい英語長文300」です。こちらも、大手予備校が出版している参考書になります。
200~400程度のやや易しめ~普通の問題を30題も収録しており、長文対策ができます。問題には語数と平均解答時間が掲載されているので、自分がどれくらいの実力があるのか図りやすいのもおすすめのポイントです。解答、設問解説のみならず、語句解説も収録されています。
国語は時間配分に気をつけて勉強すべし
MARCHレベルの国語は、分量が多いなど比較的難易度が高いにも関わらず、時間が60分に設定されていることが多いです。
なので、普段から制限時間内に解けるように練習しておきましょう。試験本番には、どんなアクシデントが起きるかはわかりません。なので、制限時間が60分でもあえて50分で解けるように準備しておくことがおすすめです。
現代文としておすすめの参考書は、「田村のやさしく語る現代文」です。現代文読解のための参考書と問題集であり、難易度も易しくなっています。
高校の授業とは大きく違う大学入試の現代文に対応しているので、現代文が苦手で躓いてしまった人でも問題ありません。
途中からは、難易度が変わっているので、これ一冊で難関大学の受験にも対応できます。
古文対策でおすすめなのが「古文単語ゴロゴ」です。その名の通り、古文に使われる単語がゴロゴロ収録されていますので、この一冊を完璧にすれば単語対策はバッチリでしょう。
社会はインプットの量が大切
MARCHの社会では、教科書レベルの平均的な内容にプラスして、教科書の太文字ではない部分や資料集に小さく載っている内容も出題されます。
なので、いかに基礎的な内容を取りこぼさずに、発展的な内容も抑えて、ほかの受験生に差をつけるかが肝になってきます。
その一方で、早慶や国立大学と比べると記述問題が少なくなっているので、その点では楽にすみます。アウトプットよりもまずはインプットが大切なのでしっかりやっておきましょう。
おすすめの参考書としては、日本史の「石川晶廉 日本史B 講義の実況中継①」が挙げられます。
この参考書は日本史参考書の金字塔であった「石川日本史B講義の実況中継」の改訂版にあたり、2020年でも使えるようになっています。
また、高校1年生からのレベルに対応しているのも嬉しいポイントですね。世界史では、定番の山川出版社の詳説世界史がおすすめです。
MARCHを目指すなら通信教育や予備校を積極活用
MARCHを目指すなら、通信教育や予備校を積極的に活用してみてはいかがでしょうか?
MARCHなどの難関私立大学対策に特化したコースが設けられている場合もあり、MARCH合格に向けた基礎力を育む場所としてはもちろん、私立大特有の傾向について対策する場としてもうってつけです。
以下では、特に通信教育各社の特徴について詳しくまとめていますので、こちらも合わせてご覧ください。
MARCH受験についてまとめ
MARCHについてまとめ
- MARCHに合格した人の勉強時間は基本的に1日5時間年間1800時間
- MARCHを受験するならば1年生の内から基礎固めが大事!
- 英語の配点が大きいのでとにかく英語を勉強すべし!
今回は、MARCHについてその意味から受験におけるレベル、おすすめの参考書までを徹底的に解説してきました。
私立文系の大学受験において、早慶に次ぐ難易度を誇っているMARCHではその対策がとくに肝要となってきます。
自分の実力をしっかりと把握しておいた上で、苦手科目を徹底的に勉強していきましょう。そうることが合格への近道です。
この記事を参考に、ぜひMARCH合格への一歩を踏み出してください!