学生でも投資について楽しく学べる?投資診断協会に取材してきました!
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日本の義務教育の範囲では、自分の将来の資産運用などについて学ぶ機会はほとんどありません。
また、実際に資産運用について興味を持ち始めるのは大学生や社会人になってからの場合が多いようです。
こうした状況の中、日本で学生や社会人・主婦など幅広い対象者に資産運用についての学習機会を提供されているのが、一般社団法人投資診断協会という団体です。
今回は一般社団法人投資診断協会の高松伸吾代表理事にインタビューをし、
- 学生でも資産運用はできるのか
- 注目のボードゲーム「Risken×Taken」とは?
- 資産運用は人生設計に大きく関わる
といった内容について直接お話を伺いました。
学生でも始められる資産運用について、驚きの考え方が満載です!
学生向け資格の設立について
本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。
投資診断協会では投資診断士資格の他にも学生のうちから投資について学べる機会を設ける取り組みをしていると伺いました。
今回は学生向けに行われている投資リテラシーを高めるための取り組みについてお聞きしたいです。
投資診断協会では単に取得するだけで終わってしまう資格ではなく、取得のために勉強したことを活かし、更新する意義があるような資格を提供したいと考えています。
学生のうちから投資についてのリテラシーを高めていくことは非常に意義深いですが、必ずしも資格の取得という形で学ぶ必要はありません。
注目のボードゲーム「Risken×Taken」
そこで、投資診断協会では「Riskn×Taken」というボードゲームを提供し、学生であっても投資について学べる機会を設けています。
なるほど!ボードゲームでなら一見難しそうに見える投資について学びやすそうですね。
Riskn×Takenでは分散投資の考え方などについてしっかりと学べます。
実はRiskn×Takenのもととなるボードゲームは既に存在していたのですが、投資診断協会でさらに改良を加えた結果、より学習効果が高いゲームとして提供できるようになりました。
また、Riskn×Takenは小学4年生からでもできるようになっています。
なんと!10歳からでもできてしまうのですね!
はい。同時にこのゲームではカードには「景気回復」や「バブル崩壊」といった現実的な事象を学べるカードも存在します。
カードにはその事象に関する説明も付け加えられているので、ゲームの中でもしっかりと学びを得ることができます。
ニュースや本で学ぼうとするよりも、ゲームの中でこうした事象について知る方が直観的にも理解しやすそうですね。
実際の投資では失敗は許されませんが、ボードゲームなら、何度も挑戦できます。
ただし、ゲームであっても実際に具体的な数値で目標を決めて資産運用のシミュレーションをすると、子供でも本気で取り組みます。
Riskn×Takenで現実でも役に立つ分散投資という考え方をしっかりと身につけることができます。
分散投資のシミュレーションもできるなど、かなり本格的なのですね。
1回当たりのゲーム時間はどのくらいかかるのですか?
1回15分程度です。15分で5セットを回すという仕組みで、1回当たりの投資判断を2分でしなければならないという制約をあえて課しているところもRiskn×Takenの現実的なところです。
実際の投資でも投資するかどうかの選択をすぐにしなければチャンスを逃がしてしまいます。
現在、Riskn×Takenを普及させる活動はどのように行っているのですか?
小学校や中学校・高校を訪問して、Riskn×Takenをプレーしてもらっています。
訪問先の学校では、先生方であってもRiskn×Takenをしてみたいという方が多いですね。(笑)
まだ、現在はそれほど家庭には普及させることができていませんが、多くの親御さんにとってもやってみたいゲームになっていると思います。
今後の普及活動について
今後も学校への訪問を中心に普及活動を行っていく方針なのでしょうか?
はい。2020年の春にRiskn×Takenをリリースし、その後コロナ禍が来てしまったので、現在では現地への派遣は控えています。
現在は、投資診断士資格を取得しており「マネーティーチャー」略して「マネティー」に登録されている方が全国各地にいるので、彼らに普及活動を手伝ってもらっています。
「マネティー」の皆さんは資格試験や研修にパスした方々で、正しい投資知識を広めたいという意欲のある方達です。
コロナ禍がなければさらに普及活動をしていきたいという状況なのですね。
今後もし、オファーがあれば全国でRiskn×Takenを伝えていく方針なのですか?
はい。全国各地にマネティーはいますし、オファーがあれば全国どこでもお伺いします。
今後も可能な限り、対面で投資の入門について伝えることのできる機会を設けていければと考えています。
実際に各地を訪問してみて手応えを感じていますか?
はい。現在、学校だけでなく企業にも訪問し投資についてお伝えしているのですが、社会人の方が相手であっても投資について学んでよかったという声を頂いています。
社員さんの場合、投資について知ることで仕事へのモチベーションが高まったり、安心して目の前のことに集中できるようになったりします。
正しい投資の知識を知ると、現在勤めている企業で働きながら、老後に必要な資産を十分に形成できると知ることができます。
投資知識は人生設計にも役立つ
投資について知ることで自分の人生設計についても考えることができるのですね。
学生時代など、若いうちから投資について学んでおくべきという理由がよくわかりました。
投資は単にお金を増やすためのものではなく、人生設計の一部であるということを伝えていきたいですね。
高校生ほどの年齢なら、Riskn×Takenをプレーしてみる他に、知識のレベル的にも投資診断士資格を取得して、人生設計について考えてみることもおすすめなのでしょうか?
高校生であれば投資診断士資格の前に、2021年1月から試験を開始する予定の、金融リテラシー入門検定を受験することがおすすめです。
金融リテラシー入門検定では自分の人生の中でこれから起こるであろうことを学び、それに備えてどう資産を形成していくべきか知ることができます。
高校生になると自分の人生をどうしたいのか真剣に考えはじめる時期ですよね。
その中に投資知識があれば、少なくとも金銭面での将来の不安は減らすことができそうです。
18歳から成人となることで、契約行為やカードの仕組みについても知っておく必要がますます高まると考えています。
学生や保護者の方に伝えたいこと
小学生・中学生・高校生や、こういった学生の子をもつ親御さんに伝えたいことはありますか?
学生のうちに投資診断士資格を取得するというほど、焦って投資について学ぶ必要はないと考えています。しかし、投資という考え方を知るには小学生や中学生であっても早すぎるということはありません。
人生のどこかの段階で投資について学ぶ機会を持つと、人生を豊かにすることができると考えています。
これまでの人生で貯蓄以外に投資という選択肢を考えたことがなかった保護者の方も一度、投資診断士資格の取得を目指して投資について学んでみることもおすすめです。
生涯学び続けることは必要で、人生設計と密接に関わる「投資」は、学生であっても、親であっても学ぶ意義は非常に大きいです。
学生のうちから「投資」について学ぶことができれば大きなアドバンテージとなりそうですね!
本日は貴重なお話をありがとうございました。