【早稲田生が教える】小1の自宅学習のポイントは?鉄板の家庭学習習慣のつけ方を紹介
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「小学1年生の自宅学習の進め方が知りたい!」
「小学1年生の勉強のポイントって?」
このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
家庭学習は毎日取り組むことにより自分の糧となっていきます。そして小学1年生の頃から自宅学習の習慣づけをすることで、学年が上がっても自分から意欲的に勉強に取り組めるようになります。
今回は、小学1年生の学習習慣のつけ方や自宅学習の方法について、現役の早稲田生が自身の経験を元に詳しく解説します!
この記事を読めば小1の自宅学習のポイントを知ることができ、子どもが自発的に勉強に取り組む姿を引き出すことができるでしょう。
早稲田大学法学部のかいちです。塾などは使わず、学校と家庭学習のみで受験を乗り越えました。
自宅学習のコツや押さえておきたいポイントについて紹介させていただきます。
小1の自宅学習についてざっくり説明すると
- 環境を整え、勉強に集中できる場所を作ってあげる
- 親が子供の学習内容に興味を持ち、積極的に関わる
- 小学生の自宅学習時間の目安は学年×10分
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小1の自宅学習のポイント
教育現場において、小学1年生では「小1プロブレム」が問題視されています。小1プロブレムとは、小学校に上がったばかりの子供たちに生じる問題で、先生の話を聞けない、席に座って授業が受けられないなど落ち着きのない状態が入学後ずっと続いてしまうことを指します。
子供たちが今までの生活とのギャップに困惑し、小学校の生活に馴染めないということから起きてしまう問題です。
このことからも分かるように小学1年生はまず学校生活に慣れるということが最も重要になってきます。家庭学習も大切ですが、まずは友達を作ったり、その友達と遊んだり、睡眠や食事を十分にとったりという生活の基盤をメインに考えてあげましょう。
スムーズに家庭学習をスタートさせるには、学校生活が少し落ち着いてきた頃に、そのメインの活動を妨害しない程度に家庭での勉強時間を作ってあげるのがおすすめです。
もちろん低学年から勉強を意識することは大切で、小1の学習習慣は今後の学校生活における基盤となるものだということも忘れてはいけません。
以上のことを踏まえて、小学1年生で学習習慣を身に付ける上で重要なポイントについて次の見出しから解説していきます。
小学1年生の学習内容は?
小学1年生では「読み・書き・計算」の学習範囲を勉強します。江戸時代から「読み書きそろばん」と教育水準が定められていたように、学習の基盤となる重要な学びです。
それぞれの学習内容と学習のめあては、次のようになっています。
- 読み 文章をすらすらと読む
- 書き ひらがな・カタカナが書けるようになる
- 計算 足し算・引き算
「読み」で詰まることなく文章を読むためには音読が大切です。音読をすることで言葉の区切りを体感し、単語や助詞などの学習につなげるという目的もあります。
「書き」の学習では、ひらがなやカタカナを学ぶことで身の回りにある言葉を読み書きできるようにします。また、運筆力や指の力をつけることも大切で、書くことで鉛筆の使い方を学ぶことも可能です。
「計算」では基本であり重要な足し算・引き算について学びます。単純な計算問題だけではなく、増える・減る・足す・引くなどの計算の意味を学ぶことで、自分で使える力を養成します。早く正確に計算が行えるというのもこの学びの目的となっています。
親は子供の学習内容に興味を持とう
子供が勉強に興味を持つようになるには、親が子供の学習内容に興味を持つことが大切です。
- 今日はどんなことを教えてもらったの?
- ここはどんな風になるの?
- どこが難しかった?
- 面白いところはあった? など
子供の学習に関してたくさん質問してあげましょう。勉強した内容について質問することは、子供の興味を引き出すだけではなく親と子のコミュニケーションの材料にもなります。
学校から帰宅後に「今日は何の授業だったの?」と聞かれることは多かったです!
小1は短時間の家庭学習を行う
前述したように、小学1年生の最大の目標は学校生活に慣れるということです。
- 集団生活に慣れる
- 友達と遊ぶ
- 学校の課題をしっかりとこなす
- よく食べよく眠る
- 学校の授業を集中して聞く
上記のような基本的な土台作りを優先させましょう。
学習習慣が身につくまでは自宅学習は長時間行わず、子供の様子を見ながら進めるようにしてください。
小学生の頃はのびのび生活していました。
親から「勉強しなさい!」と言われることはほとんどなかった気がします。
小学校低学年で学習習慣をつける理由
学習習慣の意識づけは、なるべく小学校低学年からスタートさせるのがおすすめです。
理由は、学年が上がるにつれ習慣を変えることが難しくなるなどの様々な問題が生じてしまうからです。
小学校を卒業しても中学校、高校、大学と学びは続いていきます。そんな中いつまでも親が学習を管理するという訳にはいきません。
また、自分で学ぶ力を身に付けていないと難しい問題に直面したときにつまずき、解決することができなくなってしまいます。
そうならないためにもなるべく低学年の内から学ぶ楽しさと大切さを知り、家庭学習を習慣化しておく必要があるでしょう。自発的に学べるようになると学習への興味関心も広がります。
小1の家庭学習は基礎学習を中心に
小学1年生は学校生活や集団行動に慣れること、そして学習の基礎を学ぶことが目的なため、無理に応用問題や先取り学習などに取り組む必要はありません。
家庭学習では教科書やドリルなどを中心に取り組み、基礎学習を大切にしましょう。
字を書くこと自体に慣れていない子がほとんどなので、まずは字を丁寧に書いたり課題に丁寧に取り組むことを意識させることがポイントです。
焦る必要はありません。ゆっくりと丁寧に、そして正確に取り組むことが大切だと何度も伝えてあげてください。
勉強をやりたいことの前に終わらせよう
帰宅後、やりたいことを始める前にまず勉強をする習慣をつけさせるようにしましょう。
理想的な流れとしては次の通りです。
- 学校から帰宅
- 宿題
- 学校の復習
- 時間があれば予習
好きなことを始めてしまうと熱中して時間の感覚が分からなくなってしまう上に、勉強への意識の切り替えが難しくなってしまいます。そうならない為にも上記の流れで勉強をする習慣をつけさせてあげましょう。毎日続けることでそれが当たり前になり、習慣化されます。
また子供の姿を見てできていることはたくさん褒めるというのも子供のやる気をアップさせるためにおすすめな方法です。子供の様子を良く観察し、たくさん褒めてあげましょう。
小1の子供に何より大切なのは家庭の環境づくり
家庭の環境を学習に適した環境に整えることが低学年、特に小学1年生の学習習慣作りには欠かせません。
ここからは家庭環境を整える具体的な方法についてまとめていきます。
学習環境を整えよう
家庭の環境を整えるためにまず最初にすべきことは、学習環境の見直しです。
これは低学年だけではなく大人が学習に集中するためにも欠かせない環境づくりです。
具体的な例としては、
- 学習する場所におもちゃや本などを置かない
- 目に見える範囲や手の届く範囲を綺麗に整理整頓する
- テレビをつけない
などが挙げられます。
学習する机の周りを整理しておくことで、誘惑するものが見えないようにします。おもちゃがなくても、机の周りが散らかることで子供の意識もごちゃごちゃしてしまいますので、勉強するときには必ず必要のないものは置かないように注意しましょう。
また小学生の間は、1人部屋よりもダイニングテーブルなど親の目が届く場所で勉強させる方が集中して取り組める傾向にあります。
保護者も学習の環境づくりに協力しよう
低学年は親と一緒に勉強する機会が多いです。そのため親も学習環境の一部として考えられます。
隣でスマホを触る、漫画を読む、テレビを読むなどの行動をとれば、当然子供は親の行動が気になってしまいます。子供が勉強をしている間は子供の様子や学習の内容を良く見てあげましょう。
ここで注意したいのは、子供の解答を先回りし邪魔をしないことです。
ゆっくりでも子供は一生懸命考えています。勝手に親が分からないと決めつけて答えを教えることはやめましょう。
また、子供が教えてほしいと声をかけてきた場合はヒントだけを与えましょう。子供の考える時間を奪わないというのも親の大事な役割です。
家庭の雰囲気も整えよう
自宅学習を成功させるには、家庭の雰囲気を整えることも重要なポイントです。
早く勉強をしてほしいからと言って高圧的に指示をしてはいけません。強制したりすぐ怒ったりということが続くと、子供は親の言うことを聞かずに反抗してしまう可能性が高いです。
子供に勉強を促す際には親がまず冷静になることが大切です。優しく声をかけたり「一緒に○○しよう」と誘ったりすることで子供は素直に耳を傾けるようになります。
また、お母さんだけではなくお父さんの協力も必要不可欠です。家族全員が子供の学習に関心を持ち、子供を応援してあげましょう。
子供をたくさん褒めてあげよう
子供のやる気を促す方法として効果的なのは、たくさん褒めてあげることです。
叱られて勉強に取り組んでもやる気になれない上に内容が全く頭に入ってこないという事態に陥ってしまいます。そうなるといくらやっても分からない、分からないから楽しくない、楽しくないからやりたくないという負のサイクルが出来上がってしまいます。
反対に褒められることで子供の意欲は成長します。褒められることで成功したという気持ちが生じ、楽しい・嬉しい、楽しいからやる、やるから分かるというサイクルが完成します。
さらに褒められることによって自己肯定感も生まれるでしょう。このように親が子供を褒めるという行動は子供を成長させるために欠かせないものとなっているのです。
子供を褒めてあげる方法
ここでは子供を褒めてあげる方法として、意識したいポイントを紹介します。
- 他の人と比べずに相対的に優れた点について褒める
- 好きなことに没頭することを褒める
- 性格などの内面的なことに関して褒める
- 結果だけではなくその過程に関しても褒める
- 欠点ときにしている点も見方を変えて褒める
- 頑張る姿勢を褒める
- 継続できていることを褒める など
具体的な褒め言葉
子供を成長させるのが上手な人は、100の褒め言葉を知っています。どんなシチュエーションでどんな言葉を使うのか、一度時間をかけて考えてみてください。
その時間はきっと子供の成長に役立つことでしょう。
誉め言葉の具体例
- 努力を認める →「よく頑張ったね」「だんだん上手になってきたね」「最後までできたね」など
- 失敗を励ます →「次はできるよ」「大丈夫だよ」など
- 自分のことのように →「自慢できる!」「本当に嬉しい」など
- チャレンジしたことを褒める →「よく頑張った!」「がんばって挑戦したね!」「すごいね」など
子供の様子を観察すると、素敵な誉め言葉がたくさん見つかることでしょう。その誉め言葉は惜しみなく子供に伝えてあげてください。
家庭学習習慣はいつ身につけるべき?
自宅学習を習慣化させるには、学校生活に慣れるなど生活の基盤が整ったことが前提条件です。早ければ早いだけ良いという訳ではないため、無理して入学前から学習習慣を身に付けさせる必要はありません。
しっかりと遊ぶ・寝る・好きなことをするという時間を大切にしてあげましょう。
学習習慣を身に付ける上で大切なのは、学習を楽しむことです。読書や体験学習、博物館などにたくさん触れ、学びの楽しさを教えてあげてください。
小1の家庭学習のおすすめの学習時間
小学生が家庭学習を行う際の目安時間はだいたい学年×10分前後だと言われています。なお、この時間に宿題の時間は含まれません。
目安時間を大きくオーバーしてしまうと注意が散漫になってしまいます。大切なのは時間やプリントの量ではなく、質の良い学習が毎日できるかどうかです。
なるべく短時間で集中して取り組める量を準備してあげましょう。
勉強時間確保のモデルケースを上記で紹介しましたが、本人が集中できる時間であれば帰宅後でなくても構いません。
朝起きて10分、寝る前に10分など、子どもに合ったペースで取り組ませてあげることがポイントです。
正直、小学1年生の時に毎日勉強できていたかは自信がありません。
1日10分でも毎日続けていれば、かなりすごいと思います!
小1におすすめの通信教育は?
自宅学習で学習習慣を身に付けるには通信教育の利用がおすすめです。
通信教育は気軽に自宅で学校以外の学習ができるツールで、学校の復習や予習、学習習慣作りにぴったりの教材となっています。
小学生におすすめの通信教育については、以下の記事を参考にしてみてください。
小1の自宅学習についてまとめ
小1の自宅学習についてまとめ
- 学校生活に慣れることを一番の目標とする
- 自宅学習の目安時間は10分程度
- 学習環境作りと親の関わり方が大切
- 子供の頑張りを認め、たくさん褒めてあげることで子供が成長する
いかがでしたか?今回は小学1年生の自宅学習の方法や学習の習慣作りについて解説しました。
小1の子供が学習を習慣化させるためには親の関わり方が非常に重要です。学習時間は10分程度を基本とし、集中できる量を準備してあげましょう。
学習の教材に悩む場合は通信教育を利用してみるのも一つの方法です。
愛する子供のため、家族みんなで協力して子供が落ち着いて学習できる環境を提供してあげましょう。