家庭学習で算数を勉強する方法は?算数の自宅学習におすすめの教材まで徹底解説!
「小学生の家庭学習って親がどう関われば良いの?」
「算数の自宅学習の方法やおすすめの教材について知りたい!」
「塾に行かなくても中学入試対策ってできる?」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか?
小学生の家庭学習には親の関わり方が非常に重要になってきます。しっかりとした学習習慣を作り、計画立てて勉強を進める力を養成する必要があります。
今回は、塾を利用せずに家庭学習のみで算数の学力を向上させる方法について解説していきます。
この記事を読めば、算数の自宅学習法と親の関わり方について知ることができます。おすすめの参考書や通信教育についてもまとめていますので、是非参考にしてください。
算数の家庭学習についてざっくり説明すると
- 親の関わり方がポイント
- 毎日継続して行うことで学習習慣を身に付ける
- 自宅で学習することによるメリットは多い
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小学生におすすめの算数の家庭学習法
小学生が算数を自宅学習するためには、まずしっかりとした学習習慣を身に付けることが重要です。
ここでは算数が得意になるために必要な力と自宅学習の具体的な方法についてまとめていきましょう。
算数が得意になるために必要な力
算数を武器にするために必要な力は大きく分けて次の3つに分類されます。
算数が得意になるために必要な3つの力
- 計算力
- 思考力
- 表現力
それぞれの力について詳しく解説していきます。
まずは計算力ですが、これは算数に必要な力を聞かれて多くの人が想像できるものではないでしょうか。算数では計算を使用し答えを求める問題が扱われるため、早く正確に計算をする力が求められます。
この計算力が高い人は、問題を解くときに時間に余裕が生まれ、他のプロセスに時間を充てることが可能です。そのため計算ミスによる失点を防ぐことができるのです。
次に思考力ですが、ここでは深く多面的に思考する力のことを指します。問題に対して複数の解法があることを知ることで、その中からよりミスが少なく簡単な導き方を選択することが可能です。自分で考え想像する力を持っていると、基礎から応用問題まで幅広く対応することができます。
最後に表現力です。これは考えたことを式などを使って表現する力のことを指します。なんとなく分かった・直観で分かったという人も多いかと思いますが、なぜその思考に至ったのかを説明する力を養うことが算数においては非常に重要になってきます。
親が算数を自宅学習させる場合は、子どもの様子を観察し上記3つの力を意識させた学習方法を提案してあげる必要があります。子ども本人にもその意識を持たせることが大切です。それだけで学習効率は格段に上がる可能性もあります。
算数の具体的な学習法
では、前述した3つの力を踏まえた上で算数の具体的な学習方法について説明していきます。
今回紹介するのは、計算力・思考力・表現力のそれぞれの力を伸ばす方法についてです。どの力も一日で飛躍的に伸びるというものではありません。コツコツと地道に取り組むことが習得への近道となります。
計算力を伸ばす方法
計算力を伸ばすためには、毎日計算問題に取り組み経験を積み重ねることが重要です。
計算はある程度パターン化できるものなので、取り組んだ分だけ力になります。やった分だけ伸びるからと言って毎日大量の計算問題に追われると他の学習に影響が出るため注意しましょう。
数分程度でも良いので毎日継続して取り組むことが大切です。例えば一日5問の計算問題に取り組んだとすると、一週間では35問取り組むことができます。30問を六日で解いて、七日目には一度間違えた問題を解き直すという方法をとるのも良いでしょう。
思考力を伸ばす方法
思考力を伸ばすためには、一つの問いに対して解法の種類を広げることが大切です。算数の引き出しを増やし、多面的に解法が思いつけるようになるというのが理想です。
そのためには典型問題を通して引き出しを増やし、応用問題でその使い方を学ぶという方法がおすすめです。重要なのは、解法(プロセス)をしっかりと意識して学習することです。
答え合わせをするときに正解不正解だけを確認し、採点をしている人はいませんか?その方法ではいつまで経っても思考力は育ちません。自分と違う方法で答えを導き出しているときに、「こんな解き方があるのか」「この解き方を使うのか」と過程を意識して採点するようにしましょう。
この「知らなかった解法を知る」という経験が思考力を養成してくれるでしょう。
表現力を伸ばす方法
表現力を伸ばすためにまず意識して取り組むことは途中式を省かずに書くということです。普段から意識して行うことが重要です。他にも自分がどう考えてその答えに至ったのかを説明させるという方法が有効です。
自分の考えを普段から伝える練習をすることで表現力は育ちます。親は子どもの伝えたいことに対して先回りして答えを出すのではなく、どのように解いたの?と質問して子どもが自分の口で説明する時間を作ってあげると良いでしょう。
小学生の算数でおすすめな教材
では、家庭学習で3つの力を養成するためにおすすめな教材について紹介していきましょう。ここでは市販教材と通信教育の2種類に分けてまとめていきます。
市販のおすすめ教材
まずは自宅学習におすすめな市販教材について紹介します。市販教材の良さは安く購入できる・誰でもすぐに手に入れることができる・購入してすぐに始めることができるという点です。
今回紹介する市販教材は次の2つです。
計算トレーニング
「計算トレーニング」というタイトル通り、計算力を鍛えるためにぴったりの教材です。
一日1~2ページ程度でも良いので毎日継続して取り組みましょう。
学習レベルの目安ですが、
- 小4→7・6級
- 小5→5・4級
- 小6→3・2級
がおすすめです。
学年を超えた内容の学習がしたいという場合はレベルを一つ上げて取り組んでみるのも良いでしょう。
また、計算するときにタイムを測定することで計算力の向上が視覚化されモチベーションアップにもつながります。
蔭山英男の完全習熟シリーズ 文章題のプリント
次に紹介するのは「蔭山英男の完全習熟シリーズ 文章題のプリント」です。この教材は表現力を鍛えるのに最適な問題集となっています。
多くの小学生が苦手な文章題を掲載しているため、この本をマスターすることで周りと差をつけることができるでしょう。
また、つるかめ算や流水残など中学入試では必須の問題についても多数掲載されているため、自宅学習で中学受験対策を行いたいと考えている人にもおすすめです。
通信教育の利用
家庭学習の一つの方法として、通信教育を利用してみるのもおすすめです。
小学生の家庭学習で通信教育をおすすめする大きな理由は、自分で学習管理をすることが難しいからです。
自宅学習ではドリルや問題集、参考書などの市販教材を用いて学習する人が多いでしょう。しかし、店舗には多くの市販教材が存在するためどの教材が自分に合っているのかを見極めることが非常に難しいのです。さらに必要に応じて単元ごとに教材を買いなおさなければなりません。
さらに市販教材は購入すればそこから先は個人のやる気のみで取り組む必要があります。その点通信教育では、カリキュラムが組まれていたり課題の提出期限があったりと学習に取り組む時間が取りやすくなっています。
上記のような理由から、家庭学習をする際には通信教育の利用をおすすめします。
通信教育を利用することのメリット
通信教育を利用することのメリットについてもう少し詳しく説明します。
通信教育では毎月決まった教材が自宅に届きます。そのため自分で使う教材を選ぶ必要がありません。家庭学習を始めるときは教材選びに時間がかかってしまうケースも多いため、取り組む課題が分かりやすいというのは大きなメリットだと言えるでしょう。
さらに学習に関するプロたちが厳選した教材を使って学習することができるので、「教材選びに失敗した」と感じることがありません。
中学入試に対応している通信教育も多いため、家庭学習で対策を立てることも可能です。塾に通わせるよりも比較的安く、尚且つ親が子どもの様子を見られるというメリットがあります。
算数も含めて、おすすめの通信教育についてはこちらの記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
算数の自宅学習をうまく進めるためには?
算数やその他の自宅学習をうまく進めるためには親の関わり方が重要です。
ここでは、親が意識して行える接し方や環境の整え方について紹介していきます。
①小学生の学習は親の関わり方が大切
前述したように、小学生の学習には親の関わりが重要になっていきます。その理由は、小学生から学習習慣をしっかりと身に付けられているという子どもはあまり多くないからです。
小学生のうちは遊びから学びを吸収する機会が多く、ほとんどの子どもが遊びメインの生活を送っています。
- 声掛けをする
- 子どもが学びに興味をもつような働きかけをする
- 時間や範囲を決めてあげる など
上記のような方法で、まずは学習への抵抗をなくし学習習慣を身に付けさせてあげるということが大切です。
②学習習慣をつけてあげよう
前述したように、自宅学習を成功させるためにはまず学習習慣を身に付けさせてあげるということが大切です。
最初のうちは面倒だと思うものでも、習慣づけることで当たり前になり自発的に動作を行うようになります。勉強でも同じです。
特に算数は反復練習が非常に重要なので、毎日習慣づけて繰り返し取り組む必要があります。学習内容は学年を超えて繋がっているので、苦手なポイントがあると関連する単元も全てつまづいてしまう可能性があります。
毎日行う習慣づけと継続力を養ってあげましょう。
時間を決めてあげよう
学習習慣を身に付けるために、事情が無い限りは毎日必ず同じ時間帯に学習に取り組むように学習時間を決めてあげてください。学習時間をはっきりと決めることで子どもが自発的に行動しやすくなります。
また、時間については必ず子どもと一緒に決めましょう。一緒に決めることで責任感も生まれます。
時間の決め方の例を挙げてみます。
- 帰宅後、遊びに行く前に○○時間勉強する
- お風呂上りにゲームをする前に○○時間勉強する など
場所を同じにしよう
習慣化させるコツには時間の他に学習場所を統一するという方法があります。場所を決めることで勉強と遊びのメリハリがつき、集中しやすくなります。
小学生の間の学習場所は、1人部屋よりリビングやダイニングテーブルなど様子を観察しやすい場所の方がおすすめです。
③学習環境を整えよう
時間と場所を決めたら学習環境を整えましょう。学習環境を整えることで集中力が格段にアップし、学習効率に影響します。
学習場所の周辺には漫画やゲーム、おもちゃなど遊びの誘惑になるようなものを置かないようにしましょう。
学習中に親が遊んではダメ
子どもが集中しているときに、親が隣で遊ぶことが無いように注意してください。例えばスマホを触る・漫画を読む・テレビを見るなどです。
親は遊ばすに、なるべく傍で子どもの様子を見て一緒に勉強してあげてください。ここでの「一緒に勉強する」とは「答えを教える」ということではありません。集中して取り組んでいる様子を優しく見守ってあげてください。それだけでも子どものやる気に繋がります。
場合によっては子どもへの声掛けや答えのヒントを出す、一緒に考えるなどの行動も必要でしょう。
④算数は自らが考える力が大切
算数は自ら考える力が非常に重要です。この力は結果だけではなく考える過程を大切にすることで育てることができます。
子どもの考える力を育てるために親が普段の生活の中でできることは次の5つです。
点数について評価はしない
子どもの頑張りを点数だけで評価しないようにしてください。
低い点数を取ることが悪いことだと考えて勉強が嫌いになってしまう人もいるでしょう。
低い点数のときでも
- ここを頑張ったね
- どんなところで間違えたのかな?
- どうしたら解けるかな?
などの声掛けをすることで子どもは過程を大切にするようにします。さらに間違えた部分について解き直しをするようになります。
親が点数だけを聞いて評価をすれば、子どもも点数を確認するだけになってしまいます。
解いている最中に答えを教えない
子どもが問題に向き合っている最中に答えを教えるのはやめましょう。
算数では答えに至るまでのプロセスが大切です。例えば文章問題で式を立ててもその計算が分からないという場合は、計算力を鍛える必要があります。
途中で答えを教えてしまうと、子どものつまづきポイントを発見できなくなってしまいます。答えにたどり着けずに悩んでいる場合は段階的にヒントを出してあげるようにしましょう。
答えよりもプロセスを重視する
前述したように、算数は答えよりもプロセスが重要です。答えの正誤よりも解法の正誤に重点を置いて答え合わせをするように心がけましょう。
問題を解いている最中に手が止まってしまった場合は、答えを教えるのではなく解法のヒントを出す・どのように考えているのか誘導するなどの方法を取るようにしましょう。
解き直しまでしっかりさせる
答え合わせの際は正誤確認だけで終わらずに、分からなかった問題の解き直しをする習慣をつけさせましょう。これは見直しの習慣づけにも有効です。
解き直しも答えを写すだけではなく、自分がどうして解けなかったのか・次解くにはどうすればいいかを考えるようにさせてください。
普段の生活でも質問をしてあげる
考える力を養うためには、普段の生活でも算数に絡めた質問を出すのがおすすめです。
- お菓子を○個買ったら何円?
- おつりはいくら?
- この料金の3割引きはいくら?
など、スーパーで買い物をする際に問題が作りやすいです。
特に割合の問題は買い物と相性が良く、関連付けて質問することで理解が早くなります。
家庭で学習することのメリット
最後に、家庭で学習することのメリットについてまとめていきます。
先取りで学習ができる
先取り学習ができるという点がメリットとして挙げられます。
塾や学校ではカリキュラムが学年ごとに決められています。そのため自分だけ先取り学習を行うことができず、全体の学習ペースに合わせなければなりません。
自宅学習では自分に合ったペースで学習を進めることができるので、学校で習っている単元の先まで学習することが可能です。先取り学習をすることで、子どもの視野が広くなり色々なことに対して興味関心を持つようになるというメリットもあります。
さらに一歩先に進んだ学習速度で周りと差をつけることもできます。学校の授業などでも多少の余裕を持てるようになるでしょう。
親子で学習することで仲が深まる
親子で学習することで親子の仲がより一層深まります。
親子で学習することで共有する時間が増えます。さらには学習内容についての話題が広がります。話が広がることで自然と親子の関係も良くなり、親に対する信頼度も上がります。
またお互いのすごさを実感する場面も増えるため、今まで以上に尊敬しあえるようになるでしょう。
親の頭も活性化される
親も学習する機会を得るため、一緒に問題に取り組むことで脳が活性化されます。算数の問題に向き合うことが一種の脳トレの役割を果たしてくれるでしょう。
計算問題や文章問題は頭の体操にぴったりです。高校の学習範囲とは違って小学校の学習範囲であれば文系理系関係なくすべての親が学んできた範囲ですので、思い出しながら一緒に解き進めることができるでしょう。
算数の自宅学習まとめ
算数の自宅学習についてまとめ
- 算数の学習では計算力・思考力・表現力の3つの力を伸ばすことが重要
- 親が学習習慣を身に付けさせてあげることが重要
- 自宅学習でも中学受験対策を行う方法がある
- 自宅で学習することで親が見守ることができ、子どものモチベーションアップにもつながる
今回は算数の自宅学習の方法と親の関わり方について解説しました。
小学生が自宅で学習を行うには、まず学習習慣を身に付けることが重要です。親は学習環境を整え、子どもの様子を見守ってあげてください。また結果よりもプロセスを大切にし、考える力を養成してあげましょう。教材選びに迷ったときは通信教育を選択するのもおすすめです。
親と子どもがストレスの少ない学習方法は家庭ごとに異なります。今回の記事を参考にして継続できる学習方法を見つけてください。