【速報】共通テスト数ⅡBは易化?Twitterの口コミやセンターとの違いを徹底分析!

更新

2021年 共通テスト「数学ⅡB」の試験データ

項目 データ
実施年月日 2021年1月17日
実施日時 13:50~14:50
試験時間 60分
大問数 変化なし
難易度 易化

大問数・設問数・マーク数は上記のように変化しました。

難易度は、センター試験に比べると全体として難化しており、出題形式もセンター試験や試行調査から大きく変化しました。

平均点については、2021年1月20日(水)に大学入試センターのホームページにて公開される予定です。

数学ⅡBの配点と模範解答

模範解答

2021年 共通テスト「数学ⅡB」試験の感想・口コミ

総評

上記のように大手予備校教師の間でも難しさに関して評価が分かれるような出題でした。

【第1問】

全体的には簡単という声が多かったものの、上の方のように「指数・対数」の設問でつまずいている方も多いのではないでしょうか。

【第2問】

微積分の計算量が大幅に減ったことから、第2問は易化したという上のような声が多いようです。

【第4問】

難易度が高い問題が度々出題される数列では、かなり解きやすい出題がされたようです。

【第5問】

第5問は上のように簡単という口コミと難しいという口コミが半数程度見られました。例年と比べて大差のない出題だったのではないでしょうか。

その他

例年であれば「確率分布」が第5問として出題されていましたが、本年度は第3問として出題されたことから、上のように解答欄のマークミスをした方が多かったようです。

設問ごとの難易度と重要問題を分析

以下で全体の総評と各設問のポイントについて解説していきます。

総評

計算量が大幅に減ったこと、定義を問う出題(歴代であれば「ラジアン」の定義を問うような問題)がなかったこと、誘導が丁寧だったことなどから確実に易化と言えるでしょう。

第1問

第1問[1]は「三角関数」からの出題で、三角関数の合成や加法定理など基本的なことを問う出題でした。基本的な出題なのでかなりスピーディーに解きたいところです。

第1問[2]は「指数・対数」からの出題ですがこれも典型問題と言えるでしょう。(3)は少々解きにくいので注意が必要です。 花子の「成り立たない式を見つけるために、式(A)~(D)のβに何か具体的な値を代入して調べてみたらどうかな。」という発言をヒントに実験しながら感覚を掴みましょう。

α±βが0,x,2xのような値になるようにうまく選んでみましょう。

第1問は合わせて日東駒専やMARCHを目指す方は15分程度、旧帝大・医学部・早慶を目指す受験生は7〜10分程度で完答を目指したいところです。

第2問

「微積分」からの出題です。3次関数のグラフを動かしたり、共有点や接線などを求める極めてスタンダードな出題と言えるでしょう。

後半の設問例年に比べて計算量が大幅に減ったこともあり、かなり解き易く感じた方も多いでしょう。満点を狙いたいところです。

ハ〜ホの箇所は解答欄を一見すると2桁分の3桁の分数であるため計算が煩雑そうですが、グラフよりh(x)の極値をとるときのxのうち0でないものを求めれば良いだけなので瞬殺できるでしょう。

見かけに騙されず、まず手を動かしてみると意外と解きやすい設問なので注意です。

第4問

「数列」からの出題です。等差数列これも典型的な出題と言えるでしょう。また、誘導が例年より丁寧であったため序盤は簡単ですが解き切るのは意外と難しいと言えるでしょう。

(1)(2)は公式に当てはめて素早く処理しましょう。しかし、(3)(4)はやや難易度が上がります。

(3)はパッと見では複雑な式でどのように変形すれば良いのか戸惑ってしまう受験生も多かったのではないでしょうか。

このような場合であっても、見かけに騙されず落ち着いてCn+1の係数で括り割ってしまうという基本的な作業をすれば良いだけです。

またそれに気づかなくても、複雑な式が急に出てきたからには前の設問にヒントがあるはずと考えて遡ると(1)と構造がよく似た漸化式であることがわかります。したがってこれと同様に式変形しましょう。

(4)では必要十分条件という数1Aの範囲が出てきて焦った受験生いるかもしれません。

このような出題に慣れるためにも範囲を跨いだ融合問題の演習を重ねることが大事です。

第5問

「ベクトル」からの出題です。作業自体そこまで難易度が高いわけではないものの、五角形や正二十面体とあまり見慣れない図形からの出題だったために困ってしまった受験生もいるでしょう。

アイの角度の問題が意外と手強いです。正五角形の一つの角が108°ということを利用するとかなりスムーズに解けるものの、なかなか方針が立たない受験生も多いでしょう。このような場合は後の設問に影響がないため飛ばすことも視野に入れると良いです。

また正二十面体についての設問ですが図がしっかり書いてあることや誘導が非常に丁寧であることから落ち着けばイメージしやすいはずです。

セは「最後に〜である事に注意すると」というヒントを利用する事で解けるのではないでしょうか。スムーズに誘導に乗りたいところです。

総評と今後の対策

ここからは来年度以降の受験生や追試験などを受験する方に向けて、共通テスト数2Bの対策について解説していきます。

自分なりの検算方法を身につけよう

今回の共通テストでは計算量が減った事により、時間が余った受験生もいるのではないでしょうか。 そのような場合余った時間でいかに点数を上げられるかが重要になってきます。

素早く自分の答えにミスがないかチェックすることが重要です。

例えば、数列の一般項に具体的な値を代入して確認するなど自分なりの検算方法を見つけることが大事と言えるでしょう。

来年度の難化に注意

今年度の数2Bでは大幅な易化が見られたことから、来年度での難化が予想されます。したがって来年度以降の受験生は数2Bに十分注意してください。

特に過去問演習のみのままでは、今年特に簡単だった「微積分」や「数列」の対策が手薄になってしまいます。

この二つの単元に関してはセンター試験時代により難易度の高い出題が多くなされていたので、過去問を解いてみるのも良いでしょう。

特に、難しいとされている2015年の問題に関しては一回目を通しておくのをおすすめします。

解答欄に気をつけよう

例年であれば「確率分布」が第5問として出題されていましたが、本年度は第3問で出題するという変更があったため、それに気づかず、解答欄のマークミスをした方が多かったようです。

模試や過去問などで演習をたくさん積んだ受験生こそ、設問番号がいつも通りであると思い込んでしまうのではないでしょうか。

マークミスをしない、数2Bと数2を解き間違えないなどの基本的な事ほど焦っているときにミスしやすいので注意しましょう。

数学ⅠAの分析もチェック

数学ⅡBは、大きく易化しましたが数学ⅠAは例年並みの出題難易度でした。

ⅠAの出題傾向は、ⅡBを勉強する上でも参考になるので、受験生の皆さんはⅠAの分析も要チェックです。

以下の記事では、数学ⅠAについてどこよりも早く最新の分析をお届けします。

来年度以降に共通テストをうける受験生の方へ

来年度以降に共通テストを受ける場合、一番気になるのが「傾向が変わるのか」ということでしょう。

実はセンター試験が開始した時も、開始後の数年間は傾向がぶれてしまっており、対策がしにくい状況でした。

そんな中で受験生に必要な行動が「情報収集を徹底する」と「演習を重ねる」の2点です。

共通テストでは、この先どのような傾向の問題が出てもおかしくないわけですから、大学入試センターの発信する情報はもちろん、予備校各社の出す分析や学校の先生の講評などをしっかり聞いて自分なりに分析を重ねていくことが大切です。

また、本番どのような問題が出てきても解けるように、普段から様々なパターンの問題に取り組んでおくこともおすすめします。

予備校の出版する予想問題集や通信教育で受講することができる「共通テスト対策講座」などを利用することで、多様な問題に触れ、過去問や試行調査と全く異なる問題傾向での出題があっても対処できるような訓練を積むことができるはずです。

共通テスト数学対策は通信教育や予備校で万全

共通テスト英語の対策を1人で万全にするのが不安な方や、英語に苦手意識のある方などは、通信教育や予備校を積極的に活用することをおすすめします。

通信教育や予備校では、最新の試験情報を徹底分析し、試験傾向を踏まえた指導を受けることができます。

また、実力アップに必須である演習量が充実している点も大きな魅力の一つであり、試験慣れするには十分な演習量を積むことができるでしょう。

以下の記事では、通信教育・予備校各社の特徴について詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。